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「個の力でチャンピオンズリーグゲット」ロシア・プレミアリーグ CSKAモスクワ-スパルタク・モスクワ(3-1)

CLストレートインの2位に入る上で絶対に勝ち点を落としてはならない4位スパルタク・モスクワとのモスクワダービー。裏ではルビン・カザンとゼニトの1位・3位対決があり、それらの結果次第ではCL出場権がひっくり返る可能性がある緊張感溢れる試合。本田はこの試合でもボランチで先発。
試合はダービーらしく、最初からハイペースでガツガツと来る試合になり、17分にはスルーパスから抜け出してのシュートはGKアキンフェエフがいったんは弾くものの、詰めたイブソンに決められて先制を許す苦しい展開に。
前半に相手のプレッシャーの前にほとんどチャンスらしいチャンスが作れなかったCSKAは、後半開始早々にシェンベラスが2枚目のイエローで退場してしまい、さらに絶体絶命のピンチに陥る。
ところが、これである意味吹っ切れたのか責任感が芽生えたのか、ここからCSKAの選手の攻守の切り替えが一段と早くなり、スパルタクは前半の飛ばしすぎが聞いたのか徐々にCSKAの選手にマークを振り切られてしまう場面が増え始める。
そして58分に、オリセーの強烈なミドルがクロスバーを叩き、そこに飛び込んだ本田がダイビングヘッドでゴールに転がし、CSKAが個の力で同点に追いついてしまう。さらに66分には、ドゥンビアが左サイドで3人のマークに囲まれながらもドリブルで抜き去り、これも個の能力だけで逆転を決めてしまう。
こうなるともう試合はCSKAのもので、最後はラヴがカウンターから絵に書いたようなゴールを決めて結局は3-1でCSKAの勝利に終わり、3位のルビン・カザンが首位のゼニトと引き分けたために、CSKAのリーグ2位が確定、翌年のCL自動出場権をゲットした。
まあ、1点ビハインドで後半早々に10人と言う崖っぷちからは考えられないぐらいの圧勝劇になってしまったが、それだけCSKAの個人の力はロシアリーグの中でも抜きん出ているわけで、本田は冬の移籍が取りざたされているが、このまま残留しても結構CLでいいところまで行けるんじゃないかと思ってしまった。
つーか、セルティックで中村とチームメイトだったマクギーディがスパルタクにいたのにはびっくりしたけど(笑)、松井がそうだが移籍金が高くて行き場所が無くなっている選手をやすやすと抱え込めるぐらいに、今のロシアリーグは欧州の中でも資金力が上位に来ている時代になっているわけで、今はまだ及ばないのは確かだけど、シーズン秋春制が定着したら、近いうちに欧州の4大リーグに並ぶ存在になるんじゃないかと思ったりするよね。

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