「相手が北朝鮮じゃなくて良かったね」U-16アジア選手権 日本-イラク(3-1)

生中継はテレ朝チャンネルのみだったのだけど、昨日NHK-BSで再放送をやっていたので見てみた。
一応、結果だけなら3-1で快勝だったのだけど、内容的にはかなり危ういもので、相手が勝負に淡白な中東チームだから良かったものの、これが準決勝で敗退したU-23(笑)北朝鮮だったら、布ジャパンの二の舞になっていた可能性は低くないだろう。
まあ、U-19と比べると日本のCBに高身長を据えていた事もあってハイボールにあたふたする事は無く、そこそこコンパクトさを保っていたので大崩れする様子はあまり感じさせなかったのだが、やはり1対1の競り合いではイラクに分があり、日本は慎重になりすぎていたのか、攻撃では相手に迫られるとすぐバックパスで逃げてしまい、結局最後はDFからロングボールになってしまうといういつものユースパターンで、日本のほうが押されていた試合だった事は間違いない。
日本は早い時間帯に先制はしたものの、すぐに同点にされ、後半開始早々にはGK中村がPA外でボールの処理をミスし、無人のゴールへのシュートから最後は中村がかろうじて弾く決定的なシュートという大ピンチがあり、そこで逆転されていたらかなり厳しい結果になっていただろう。
ただ、イラクの最終ラインでの守備が時々集中力を欠いてくれて、先制点は前線にいた2人が何故か同時にフリーになっていてパスをつないで取った点だし、2点目も中にいた秋野にフリーでクロスが渡り、3点目もイラク守備陣に十分人がいながらワンタッチパスで中央突破して最後は南野ドッピエッタという、ハイライトだけ見ると美しいゴールであった(笑)。
日本が3点目を取ってから明らかにイラクは気落ちしてしまい、その後は確率の低いミドルシュートをむやみに打つだけになってくれたのだから、日本にとっては相当ラッキーな流れだった。
何はともあれ、内容はどうであってもこの試合は勝つ事が重要であることは言うまでも無く、運もまた実力のうちである。世界の舞台で、一つでも多くの試合を経験して帰ってきて欲しいものだ。