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「EL4試合で12点」ヨーロッパリーグ グループF CSKAモスクワ-パレルモ(3-1)

モスクワでのアウェイとあって、守備的な3バックで臨んだパレルモが、前半の10分にまんまとミッコリのクロスからマッカローネの頭と言う、イタリアらしい2人で決めた得点を挙げ、後は相手を堅い守りでじらせてカウンターでしとめるプランがまんまとはまったかのように見えた。
ところが前半の31分に、ノチェリーノが微妙な判定で気の毒な2枚目のイエローをもらって退場したことで、一気に歯車が狂ってしまった。
退場から前半終了間際までは、とにかくゴール前を固めて守りきりはしたが、FKやミドルを何度も与え、サイドも再三攻められて、このまま残り45分を守りきるのは難しいのではないかと思われた。
すると後半開始わずか1分30秒で、右サイドでパス交換した本田がDFラインの裏を狙う動きを見せると、トシッチからタイミングの良い浮き球のパスが出てそれを胸でトラップし、ワンバウンドしたボールを左足で叩き込み、CSKAが良い時間帯(C)原さんで同点に追いつく。
そこからはCSKAのショータイムで、パレルモの守備陣の間に選手がどんどん入り込んではパスをつなぎ、まずはネチドが長身らしからぬ反転から絶妙なコースへとゴールを決めると、その4分後には本田からのスルーパスをネチドがうまく足裏で転がし、GKの股を抜く技ありのゴールを決めた。
これでパレルモはすっかり戦意喪失、CSKAはゴンサレス、ママエフ、本田を71粉までに全員交代させる余裕の采配で逃げ切り。これでEL4試合で3点ずつ12点と言う爆発的な攻撃力を見せ付け、決勝トーナメント進出を早くも決めてしまった。
パレルモがちと情けなかったとは言え、2試合先発から外していた本田が1得点1アシストと結果を出し、ドゥンビアの怪我で先発になったネチドはMOMの2得点と、選手をちょくちょくローテーションっぽく入れ替えながらも結果を出しているというのは、やはり顔に似合わずスルツキ監督は名将なのかも(笑)。
本田は相変わらずインタビューでもトップ下だと主張しているみたいだけど、ちょうど本田と交代で入ったジャゴエフが、ボールタッチが多くて一発のパスを狙いがちだったのと比べてみても、まだ本調子で無いにも関わらず強靭なキープ力とミスの無いシンプルで早いパスでCSKAを動かす中心的な役割を果たしていた事は間違いないし、ビッグクラブが食指を動かすにしても、おそらくはCHとしての魅力を本田に感じているはずだ。
まあ、旅人君とは違って本田は取り巻きに囲まれて内側の理想にこもってしまう事は無いとは思うが、もっとCHとしての面白さに目覚めて欲しいなと思うし、そうなったらどれだけ凄い選手になるかと想像してしまうんだけどねえ・・・

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