「台風ど真ん中」J1第28節 川崎フロンターレ-ジュビロ磐田(1-1)

まさに台風が上空を通過している状況で行われた、ナビスコ準決勝のリターンマッチ。
それにしても、ここまでバケツをひっくり返したような土砂降りは、セリエAなんかだとあっという間にピッチが田んぼになってしまうのに、等々力では普通にサッカーになっているのだから、日本の技術ってのは凄いよね。今は脱ガラパゴスで、上水道や鉄道、原子力発電所建設の技術をいろいろと外国に売り出そうという掛け声を見るけど、こういう試合をビデオにして欧州に売り込みに行くといいと思うんだけどね(笑)。
と話がそれた。けど、試合自体はさすがに乾いたピッチでの試合のように、パスを丁寧につないで、というのは望むべくも無く、両チーム共に早く前線にボールを放り込んでから、セカンドボールをMFが拾ってと言う大味な展開に終始したので、ぶっちゃけあまり内容について書く事が無い・・・
ただ、今までだとこういう試合はおおむね川崎のもので、パスサッカーの磐田が苦戦するかと思ったのだが、前半こそ風上の川崎がサイドを中心に攻め立てたが川口の奮闘もあって得点できず、後半は1点ずつの取り合いにはなったがどちらかと言うとジュビロのペースで、試合終了間際の前田のどフリーヘディングが決まっていれば、磐田の納得の勝利になっていたところだった。
ナビスコ決勝にも上り詰めた磐田の好調さは、やはり代表にも定着しつつあるFW前田に安定感が出てきた事が大きいだろう。彼とジウシーニョにボールが収まるので、中盤が安心して前に出ることが出来、そうなると自然と前にパスコースが出来るので、もともと磐田には技術のある選手が揃っているので、ツータッチ以内でよどみなくパスをつなげることが出来る。
ナビスコカップ決勝はサンフレッチェ広島との対決だが、どちらもソリッドなパスサッカーが特徴のチームだけに、がっぷり四つの面白い試合が見られる事だろう。