「三歩進んで三歩下がる」ドイツ・ブンデスリーガ第9節 フランクフルト-シャルケ04(0-0)

明日は早朝から出張なので、今のうちにさっとレビューを。
CLでの勝利で、少しはシャルケにもきっかけがつかめたかもと思ったのだが、この試合では今までより輪をかけて酷い内容に終始し、0-10で負けたフェイエじゃないけど完全に崩された回数は両手ではとても足らない有様だった。
まずプレスが連動してない割りにDFラインが揃ったままで動いているので、2列目から飛び出されると誰もマークに行けずに、いとも簡単にフリーな選手を作ってしまう。CBとSBとボランチのカバーリングやマークの受け渡しがあいまいなので、DFラインにギャップを作ったらそれはそれで大問題が起こってしまう。
結果的に終始押し込まれてボールを奪う位置が低いので、ラウルはボールをもらいに下がって来てフンテラールが孤立し、ボランチは中盤の広大なスペースで足を止めてパスを回そうとするために、狙われると一発で危険なボールの奪われ方をしてしまう。
この試合の後半は特に酷いもので、DFラインが全く押し上げられなくなってシャルケは自陣に完全に押し込まれ、中盤からのパスを自由に出され放題になり、フランクフルトがあせって比較的オフサイドに引っかかってくれたから良かったものの、フランクフルトにとってはほとんど青いパイロンが立っているようにしか見えなかっただろう。
内田のプレイについては、守備では対面のアルティントップに一度振り切られはしたものの、そこそこ頑張っていたように思う。つーか、反対サイドがあまりに酷すぎてマシに見えただけかもしれないけど(笑)。ただ攻撃は、同サイドウイングのファルファンが相変わらずドリブル大好きな上に、シャルケの攻撃に移る位置が低いので、結局上がってもフランクフルトの選手が待ち受けているだけになり、そこからもらってもマークが間に合って終わりになってしまうタイミングばかりだった。
前半にかろうじてあった2つの決定機に、ラウルとフンテラールが決めていればCL同様にやりやすい展開に持ち込めたかもしれないが、まあとにかく運に助けられて良かったと思っておくしかない内容だったねえ。