サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

日本ユース世代こそガラパゴス

U-20ワールドカップの出場権をかけて、U-19アジア選手権の準々決勝で韓国と対戦した日本は、前回同様にまたも韓国相手に3点を決められて負けてしまい、2大会連続で出場権を失うという大失態を演じてしまいました。
試合はテレ朝チャンネルだけの放送だったので映像は見られませんでしたが、案の定韓国の早いプレスとロングボールに慌ててしまって、せっかく2点を先制したのにあっさり逆転と言う、これまた日本ユースの典型的な負けパターンだったようですね(苦笑)。
昨日もTwitterで少しつぶやいたのですが、協会子飼いの指導者は特に、日本と世界との距離感が全くつかめていなくて、中国のでこぼこピッチ上で韓国のようなプレッシャーを受けたら選手がどうなるのか、その場合はどういう選考と準備をしておくのかという想像力や応用力が働かず、相手や環境を見ずに自分の脳内だけの価値観で判断し、ビルドアップが大切だからと言って165cmのDFを使ったりしてしまうんですよね。
トルシエであれば当たり負けしないメンタルと戦術、オシムであれば走力と判断力という、どんな状況にあってもこの点ならば日本は世界に負けない、という確固としたベースの部分を準備しておくのだけれど、そういうものが無いから自信がどんどん崩れてプレイの歯車が逆回転して止まらなくなるわけですよ。
しかも、宇佐美は既にガンバの一員としてACLで戦っているし、指宿もスペイン3部で世界を経験しているのに、指導者のほうが選手より経験が薄い逆転状態なのだから、そりゃ選手も監督を信頼しないだろうし、そうなると統率も雰囲気もあったもんじゃないのは当然でしょう。
結局、何度も書いているように、こういう年代こそザックのような経験豊富な指導者が率いるべきものなのに、協会がユース世代を選手の育成ではなく、コネと学閥でつながったアマチュア指導者の育成の場としか考えていない体質こそが問題なんですよね。
アルゼンチンに勝ったと浮かれていると、8年後ぐらいには悲惨な事が待ってますよ。って良く考えてみると、アルゼンチンに勝ったのも3戦全敗の北京五輪世代+前回U-20出場権を逃した香川なんだから、親は無くても意外に子は育つのかも?(笑)

モバイルバージョンを終了