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「ハイプレッシャー下での成果と課題」国際親善試合 韓国-日本(0-0)

いや~、駒野は大怪我しちゃったし、90分間互いにペースが速くて見ていて本当に疲れる試合だった。
何しろ韓国は、序盤からキ○ガイプレスが発動し、香川や本田、松井がバイタルエリアでプレイすることを許さず、たまにフリーでボールを持ったらあっという間にカバーが入り、それが延々75分間は続けられるのだから、日本戦にかける気合の凄まじさというか、メンタルには本当に感服するしか無いよね。
さらには韓国は当然ながら日本を研究し尽くしていて、日本のタレントが揃っている2列目にスペースを与えず、遠藤にもチェックをかけ続け、日本の生命線である縦への早いタイミングでのパス出しを完全に封じてしまっていたのは、今後待ち受けるアジアの戦いの中で、どうやって遅攻の形を作っていくかという課題もはっきり出来たと言える。DFのビルドアップやサイドチェンジのスピードももっと上げないと引いた相手にスペースは作れない。
さすがに後半30分を過ぎてからは韓国も戻りが遅くなって、1対1では完璧に勝てる本田の鬼キープを軸に日本がペースを握ったが、そこまでの後半は前に出てきた韓国に押されて中盤やサイドのフォローが遅くて前線が孤立していたのも気になるところだった。
しかし守備面での強化と言う点では今日の相手はもの足らず、韓国はパクチソンを欠いているのもあってか、ただひたすらロングボールもしくはサイドでの強引な突破ばかりで、コンパクトさを保って網を構える日本の守備に簡単に引っかかってしまう事が多く、日本選手のミスとセットプレイ以外ではそれほど危険な場面は作られなかった。
選手の出来として良かったのは、本田と今野、そして長谷部。特に長谷部は非常に落ち着いたプレイで日本のピンチをつぶし、積極的なドリブルもあってこの2試合は完全に中盤の王様だった。ただ、シュートは枠に入れて欲しいところだけど(笑)。
逆に悪かったのは、遠藤と香川、松井。遠藤も香川、それに松井もスペースと時間があってこその選手な上に、調子は良くなかったしピッチ状態が悪いのも影響していた。そう考えると、縦に動ける岡崎の離脱は痛かった。前田もあんまり機能はしてなかったけど、まあ能力的によくやってたほうだと思う。内田は攻撃は良かったけど相変わらず守備が・・・マガトにもっと鍛えてもらわないとね。あと長友はいい加減判断力を身につけて欲しいなと。
ともかく、ザック体制の船出としては上々の内容と結果を出せたことは喜ばしい限り。インタビューでも、自分の能力に気がついていない選手が多いという話を繰り返しているので、どんどん日本人には気づかない埋もれた才能を見つけ出して欲しい。つーか、頼むからユース世代を何とかしてください・・・(涙

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