「1得点1アシストだけど・・・」ドイツ・ブンデスリーガ第5節 ボルシア・ドルトムント-ザンクトパウリ(3-1)

決勝点と1アシストと、結果に関しては全く文句の無い試合ではあったが、香川自身の出来という意味ではいまいちだったね。
まあ、その印象の大半が、グロスクロイツのヘッドをアシストしたライン際から上げたクロスのすぐ前に、単純な折り返しをインサイドに当てて吹かしてしまったシュートミスによるところが大きいんだけどね(笑)。それ以外でも、この試合では総じてトラップミスやパスミスが多かった。でも、そこで終わってしまわないところが、香川のメンタルの強さと言うか、それがもたらす運気の強さなのかなという気がする。
この試合では、香川の1得点以外はグロスクロイツが全て得点したが、ゲッツェ、バリオス、香川、そしてレヴァンドフスキと、前線の選手がまんべんなく得点できているというのは、極めて珍しい現象だと思う。その中でも今のところ最も重要な働きをしていると言えるのがバリオスで、豊富な運動量でスペースを作りつつ前線で体を張り、なおかつ常に相手の裏を狙う抜け目無さもあるという、現代サッカーの1トップに求められる仕事をほぼ完璧にこなしていると言える。
香川にとっては心強い相棒ではあるが、彼が怪我や欠場でいなくなった時に、それをカバー出来るぐらいの応用力を、いまのうちに試合の中で香川には勉強していってもらいたいところである。