「やらかさないGK」EURO2012予選 グループG イングランド-ブルガリア(4-0)

で、グアテマラ戦の代わりに見たのがこちら。
W杯が惨憺たる結果に終わってしまったイングランドの再スタートは、デフォーのハットトリックを含む4-0でブルガリアに圧勝と言う好結果に終わった。
試合はホームウェンブリーの後押しを受けてイングランドが猛攻を仕掛け、形の上では4-4-2だが、攻撃時にはサイドが1列ずつ上がって、ミルナー、デフォー、ウォルコットの3人がトップに並んでルーニーが引いてチャンスメイクをするような、2-4-1-3のような形で攻めまくり、3分には早速コールのオーバーラップから最後はデフォーがボレーで蹴りこみ幸先良く先制。
しかしブルガリアも反発力を見せ、序盤はストヤノフからロングボールを蹴りこむだけの攻撃になっていたが、徐々にイングランドの攻撃に慣れてくると、中盤のプレスからボールを奪ってサイドに早く展開するカウンターが決まるようになり、何度もイングランドゴールを脅かす。
イングランドは、W杯でスピード不足に悩まされたベテランを一掃し、ジャギエルカとドーソン、GKがジョー・ハートという新しいトライアングルで臨んだが、特にGKハートが大当たりで、前半の終わりから後半にかけての、ブルガリアの鋭い攻撃をことごとくナイスセーブで防いだ事が、61分のカウンターからのイングランドの追加点へとつながった。
ブルガリアはこの2点目で意気消沈したのか、そこからは運動量も落ちて淡白なサッカーに変化してしまい、最後はサクサクと2点を取られてギブアップ。中盤での反撃で、同点に追いついていればアップセットもあったかもしれないが、やはり少ないチャンスは確実に決めないとアウェイでは苦しい。
結果は完勝とは言え、守備面ではやはりイングランドにはまだドタバタしたところがあり、後ろの攻撃参加に対してあっさりマークを外してしまうところは気になったが、W杯で見られなかったDFラインの押し上げという面では前進が見られ、まずは無難なスタートと言うところだろう。さて、このままハートはイングランド伝統のやらかし癖が無いGKになるのだろうか(笑)。