「省エネサッカーは得意?」ナビスコカップ準々決勝第1レグ 鹿島アントラーズ-川崎フロンターレ(2-1)

未だに猛暑が続く日本列島で中2~3日で連戦してれば、当然省エネを考えながらではないと到底やって行けないわけで、限定局地戦が連続していた感じの展開になった。
そういう戦いは手馴れおり、さらに中3日で川崎に比べて有利な日程だった鹿島が、運動量が無理なら個人技でという川崎のミスをうまく利用してペースをつかみ、31分に小笠原が倒されたFKをマルキーニョスがコースを狙ったFKを決めて先制してしまう。
そして後半から前に出てきた川崎の裏を突く攻撃が機能し、55分にサイドに飛び出したマルキーニョスがドリブルで1人交わしてから折り返し、興梠が決めて鹿島が思い通りに2点差をつける。
ところが、そこからペースをどうしても維持できないのが今の鹿島で、徐々に運動量が落ちて川崎に勢いを与えてしまい、まずは68分に森の突破から谷口、黒津とつないで1点差にすると、さらに怒涛の攻撃を見せるが曽ヶ端の好セーブもあって同点には追いつけず、試合は結局2-1で終了。
鹿島は勝利したとは言え、アウェイゴールを川崎に与えての1点差は不安な結果ではあるが、本山がそこそこ動けるようになって来たし、やはりこの試合でも2点にからんだマルキーニョスの復帰は心強い。
川崎のほうは、ホームで強いとは言え3試合連続で2失点を喫してしまっているところが気にかかる。先制点を焦るあまりに、サイドの守備がおろそかになると、この試合のような事になってしまうので注意したいところだろう。