「湘南と言えば夏なのに・・・」J1第17節 大宮アルティージャ-湘南ベルマーレ(3-0)

どちらも堅守速攻を持ち味としているチームだけに、先制点がどちらに入るかで戦況が一気に傾くパターンではあったのだが、この試合ではそれ以前に湘南の出来が酷すぎた。
開始4分で喫したセットプレイからの失点も、飛び込んだ深谷を完全にフリーにさせてしまった上に、人数はいたのに跳ね返りを余裕で押し込まれるマークの緩さで、2点目の石原のジャンピングボレーは美しかったが、これまた見事にマークを外してしまった湘南ディフェンスのおかげでもある。
湘南のちぐはぐさは攻撃にも現れてしまっていて、前半こそ積極的な2列目の飛び出しから攻め立てたものの、その時間は長く続かず、後半15分に2点目を入れられると反撃もそこで完全に沈黙。交代で入った新居がつば吐きで一発退場を食らうおまけまで付いてしまった。
大宮は、先制点を取った事で余裕とスペースが生まれ、前半こそ慎重さが目だって堅い動きになってしまったが、後半はラファエルを中心としたシンプルな速い攻めで湘南を完全に圧倒、残留争いのライバルからきっちり勝ち点3を奪う快勝だった。
勝負事に絶対は無いのだけど、この内容に加えて京都と同じく得失点差が図抜けて悪い状況を見ると、やはり湘南はかなりJ1残留が厳しそうだなという印象は拭えない。ここから後半戦に向けて、補強など何かカンフル剤が欲しいところだろうね・・・