「雑エンターテイメント」J1第17節 セレッソ大阪-川崎フロンターレ(0-0)

キンチョウスタジアムのこけら落としで意気揚がるセレッソが、終始ボールを支配するも最後まで川崎のゴールを破る事ができなかった。
セレッソはアドリアーノが怪我で抜けて播戸が1トップになったせいで、前線でボールを収めるよりはDFの裏へと飛び出す意識が強すぎ、攻めに緩急が無くて前線でのアイデアに欠け、とりあえずドリブルしてみて前が空いたらミドルシュートという場面が多すぎた。小松や清武に決定機はあったが、それも結局は決められなかった。スタジアムの芝がまだ根付いてないせいもあるのか、家長や乾のドリブルにもいまいちキレが欠けていた感じ。
川崎は、セレッソが攻めに出て来るところを予測してカウンター狙いのサッカーをやっていて、こちらもカウンターから中村がタイミングよくパスでからんで、ヴィトール・ジュニオールや黒津が何度も惜しい場面は作ったのだが、キムジンヒョンの代役として出場したGK松井が奮闘して失点を許さなかった。
まあセレッソとしては勝ちたかった試合だろうが、攻守の要を欠いた状態で当面のライバル相手に負けなかった事は良しとすべきところかもしれない。それに得点こそ入らなかったが、両チーム共に攻撃のスピードが速く、ちょっと雑だけど飽きさせない展開になった事は、こけら落としに詰め掛けた観客にとっても良かった点ではないだろうか。