「新城選手ステージ6位!」ツール・ド・フランス第11ステージ

何の変哲も無いありふれた平坦ステージ、お約束の逃げ展開と、あまり見所が無くて眠ってしまうかと思われたステージでしたが、終盤の展開が面白くて途中から眠気が飛びましたね。
とにかく、何と言っても驚きは日本の新城選手がステージ6位という快挙!
いや、ツール・ド・フランスのステージで上位と言うのはこれまでにもあった事ですが、ゴール前でスプリンターが誰か落車したとかじゃなくて、全てのスプリンターが揃ったスプリントの中でフースホフトやフレイレを抑えての6位と言うのは、あの小さな体格からすると信じられない事ですよ。もし、今後のステージで逃げに乗って最後まで集団で逃げ切る事ができれば、このスプリント力なら十分ステージ優勝が狙えますよね。今大会ではまだ逃げには乗れてませんが、今後の期待が膨らみますよね。
レースはスプリンターを抱えるチームがマークしていたので、あまり逃げ集団が大きなタイム差で逃げられず、残り20kmという早いタイミングでつかまってしまったので、その後の高速展開とポジション争いで集団から千切れる選手が続出、アンディはカンチェラーラという超強力機関車に守られて先頭近くに位置できていましたが、コンタドールはヴィノクロフの献身的な引きでようやく先頭近くまで引き上げてもらっていたりと、緊張感のある展開が続きました。
最終的にステージの勝利は順当にカヴェンディッシュが取りましたが、ペタッキがカヴェンディッシュは上回れないものの互角の伸びを見せて2位に入りましたし、グリーンジャージのフースホフトは新城以下に沈み、さらにはカヴェンディッシュを最後に引っ張って来たレンショーがスプリントのポジション争いで頭突きをかましてしまってレースから除外されるペナルティを受けるなど、今後のポイント賞争いが混沌になりそうな結果になりましたね。
今晩の第12ステージは一応平地扱いになってはいますが、ゴール前に距離こそ3.1kmと短いですが、平均勾配が10%を超える壁があり、総合争いをする選手は間違いなくここで勝負をかけて来る事でしょう。コンタドールの攻めをアンディがどう守るのか、フランドルの激坂を制したカンチェラーラのアシストが鍵を握っているような気がしますね。