「アームストロング陥落」ツール・ド・フランス第8ステージ

W杯の決勝前に、ツール・ド・フランス前半戦最大の山場であるこのステージを見てたのですが、さすがに昨日のうちに2本もエントリーを書くのは気力的に無理でした(笑)。で、ちょうど昨晩はツールの休日だったので、その第8ステージについて。
第7ステージの後に、ランス・アームストロングがアタックに出るかどうかというポイントを書いたのですが、そのランスは最後の登りに入る前に2度も落車してしまい、ダメージのために何と先頭から11分以上も遅れてゴールするという、信じがたい結果になってしまいましたね。
ツールに7連覇していたときも、溶けたアスファルトや観客のサコッシュ(選手が食べ物を入れる袋)に引っかかって落車したシーンはあったのですが、そういう時でも何故か致命傷は負わずに、それが奮起材料となってライバルを返り討ちに合わせていたところしか見ていなかっただけに、不運と不調というものは、来るべき時が来たら来てしまうものなんだなと、改めて星回りの不思議さを感じる1日でしたねえ。
そしてランスがいなくなった総合争いでは、登りの最後でアンディ・シュレックがアタックを仕掛け、ライバル達に10秒の差を付けてのステージ初優勝。マイヨジョーヌは、先頭集団にしっかりついて来ていたエヴァンスがゲットすることになりました。前回のステージでマイヨジョーヌを取り戻したシャヴァネルは、当然のように脱落してまたも1日天下でしたね(笑)。
連覇を狙うコンタドールは、結局は集団から抜け出す事ができずに総合ではエヴァンスとは1分、アンディとは40秒の差になりました。インタビューでは呼吸器系にトラブルを抱えているようで、いつもの山の強さが見られていないのが心配です。前哨戦のドーフィネでも好調には遠かった出来でしたし、後半にピークが間に合わないとエヴァンスはTTが強いだけに、僅差のままで山場が終わると危ないですよ。
第9ステージは超級マドレーヌ峠を下ってのゴールで、調子がいい選手は先頭集団で、調子が悪い選手は遅れた集団に取り残されて大きく遅れるコースになってます。ここでコンタドールのトラブルが悪化してしまうと、ランスの二の舞になってしまうかもしれません。