「ベテラン復権」ツール・ド・フランス プロローグ&第1ステージ

さすがにW杯の準決勝と決勝はレポートするつもりですが、これからはそれ以外の日はツール・ド・フランスにシフトさせてもらいますので悪しからず。
と言うわけで、昨日はプロローグをざっと流し見した後に、続く平地の第1ステージをライブで見てました。しかし、W杯とは違ってツールの話題はネットを見ても自分から探しに行かない限りは結果が目に飛び込む事は無いので情報遮断が楽ですな(笑)。
今年のツールの序盤は、プロローグが行われるロッテルダムを始めとしてオランダとベルギーを走るコース。実況の話題でもありましたが、W杯でオランダが勝ち残って自転車に関心があるのかなと心配してましたが、実際はロッテルダムのコース沿道は、全コースに渡って二重三重に人垣が出来るほどの群集で、実際にはベルギーなどから来ている人も多いのでしょうが、自転車とツールへの人気の高さを見せ付けていましたね。
さてプロローグのほうは、今やタイムトライアルでは全くの敵無しであるカンチェラーラが10kmのTTで10秒の差をつける強さで勝利。2位は最近売り出し中のトニ・マルティン、3位には長く低迷していたミラーが復活、4位には何とアームストロングが入り、コンタドールもランスに5秒差の6位と順調な滑り出し。逆に、途中で大雨になっていた影響のおかげでシュレック兄弟やバッソ、メンショフ、ウィギンスらの総合争い候補はランスから30秒も遅れていきなりビハインドを背負ってしまいました。
そして第1ステージでは、3人による大逃げが終盤にお約束で捕まった後はゴールスプリント争い。ところが、ゴール2kmを過ぎた地点で数名のクラッシュ、ここでカヴェンディッシュやフレイレといった有力スプリンターが脱落、さらに1km地点でまたも大落車が起こり、数名だけになったスプリント合戦に勝利したのが、これまた最近は衰えが噂されていたペタッキ。確かに多くのライバルが落車したおかげはあったのかもしれませんが、ゴール前数百mからロングスプリントで逃げ切す姿は、かつての全盛期を思わせる勢いがありましたね。
しかし今年のツールは、バルベルデ以外のオペラシオン・プエルト関与組がほぼ出揃って本当に豪華な顔ぶれになりました。さらにベテランの活躍も見られて自転車レースファンにとっては嬉しい限りですが、最近はまたまたランスに昔のドーピング疑惑が再燃されてますし、なまじツールが図抜けて世間の注目を集めるだけに、ここ数年はマスコミや警察によるドーピングの見せしめにされる傾向が高いので、何とか最後までクリーンで終わって欲しいものですなあ。