ブラジル対チリを見て、今夜のオランダ戦に思いをはせる

今晩から始まるW杯の準々決勝を前にして、昨日はブラジル対チリの試合を見てました。
ここまでのW杯観戦疲れや週末のイベント疲れで、試合を真剣に見るのがしんどかったので戦評を書くのはパスさせていただきますが、ブラジルの守備がチリの攻撃を完全に窒息させていましたね。
ブラジルはボランチがほとんど攻撃参加せずに、どんな場合でも最低5人は自陣の中に残っているような形で攻撃は前の3~4人で攻め切ってしまう。それでも、カカーのスピードとルイス・ファビアーノのダイナミズムで簡単に点を取ってしまうのだから恐ろしいですよね。
守備も、日本やスイスみたいにとにかくPAエリアの外側にきっちりラインを引いてコンパクトに、じゃなくて自陣の中に満遍なく選手を配置するような形なんだけど、それでも各選手のボールへのアプローチの早さ、1対1での間合いの取り方やスティールの上手さで、ブラジルに比べるとボールタッチの正確性に劣るチリの攻撃をサクサクと摘み取っていました。
この守備に真っ向から対決出来るのは好調時のスペインぐらいかなと思いますが、果たしてロッベンが復活したオランダが、鉄壁と言うよりは何重にも重ねられたスポンジのように懐が深いブラジルの守備をどうやってこじ開けられるかが、オランダ対ブラジルのポイントになるのは確かでしょう。
ブラジルとしては、ここで立ち止まるわけにはいかないでしょうが、懸念はチリ戦で既にカカーが1枚イエローカードをもらってしまっている点。決勝を見据えてオランダ戦でもらっておくか、万一カカーがいなくなった事を考えて、試合展開によっては代役を早めに使っておくか、ドゥンガ監督の舵取りにも注目ですな。
追記:Twitterで質問があったので調べてみたら、ベスト8終了後にイエローの累積はリセットされるようです。なので、次でカカーがイエローをもらわなければ、準決勝で退場にならない限りは決勝は出られるみたいです。