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「4-1-4-1か4-4-2か」オランダ戦展望

オランダ相手の攻略法を練るのに、オランダ対デンマークの試合をじっくり見たけど、やっぱどう考えても勝つ見こみは10%以下だよね(苦笑)。10回試合やったら、10回とも負けるよ、うん。
で終わってしまっては意味が無くなってしまうので、勝つとは言わないまでも1点差ぐらいで終わる、滅茶苦茶ラッキーでドローと言う線で対策を考えてみた。
オランダの攻撃の特徴は、DFラインからでもボランチからでも、いつでも強くて正確な縦パスが出て来ることで、デンマークはそれに対して極めてコンパクトな4-4の2ラインディフェンスを敷いていたんだけど、オランダはその狭いゾーンの中でもきっちりとパスをトラップし、そこからDFラインの裏へとスルーパスを繰り出してくる。
つまり、オランダの攻撃を止めるには4-4では足らず、4-1-4の9人でゾーンを固める、つまり阿部が勤める事になるであろう1ボランチが、オランダの多彩なバイタルエリアでのプレイを止める働きが求められる。ただ、コンパクトにしただけではDFからスパーンと裏を取られるパスが出てきてしまうので、前線がチェイスしてDFに対してプレッシャーをかけるのか、コートジボワールのようにゾーンを下げて10人で網をかけるのか、という使い分けが必要になって来る。
前回のオランダ戦や韓国対アルゼンチンの後半のように、ひたすら前線から追い回すと70分で必ず息切れを起こすし、単にゾーンを下げるだけでは攻撃への切り替えが遅くなる上に、コートジボワールの1対1に遠く及ばない日本の場合、どんどんと足元へとパスをつながれてずるずる下がり、正確で強烈なミドルを持つスナイデルの危険が増してしまう。
その連鎖を回避するために必要となるのが、日本が攻撃機会に何をするかという部分である。
オランダの守備は、攻撃で両サイドが高い位置取りを取るために、相手がセンターFWに当ててくるボールに対して、厳しくマークする事で攻撃を遅らせ、その間に他の選手がフォローに入るパターンが基本である。デンマークはその守備に対し、高い位置取りをする右ウイングのロンメダールにサイドチェンジをしたり、マーキングに対してタイミングをずらせた時にシュートまで持って行くことが出来ていた。
従って、日本は完全に4-1-4でゾーンを作ってしまうと、1トップだけが孤立する状態になってしまうので、中盤で1枚削った4-1-3の形にして、ボールの逆サイドにいるウイングが高い位置に張り、オランダのクロスに対しては中央で跳ね返せばいいとある程度割り切って、ボールを奪ってから素早くサイドチェンジをする事によってサイドに基点を作り、DFラインを押し上げる時間を作り出すようにするのがいいのではないか。
韓国戦の後で、オシムは後半のような戦い方を韓国は前半からすべきだったと語っていたが、ロッベンがいないと仮定したオランダであれば、先制点を取られるまではじっくりと網をかけた態勢でスタートするほうが良いと思うのだが・・・
事前の情報では、岡ちゃんは矢野または玉田、そして本田の2トップを試していたようだが、さて勝負師岡ちゃんはどう出て来るのか。何にしても楽しみである。

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