VVVフェンロの本田NHK特番

どうも日本代表に期待が持てないこの状況なので、あんまり待ち遠しい気持ちにならないままに後2日で開幕と言うところまで来てしまいましたね・・・
なんか日本は今更本田の1トップとかを試しているようですが、今まで2年間やって来たチビッ子FW、中村中心、内田SB、ハエプレスという岡田ジャパンの構成要素が全部どっかに行っちゃってますよね(苦笑)。個人的には、本田の1トップでポストプレイから組み立てて点を取る事よりも、岡崎や大久保にDFを追い回してもらってパスミスを誘うほうが、今の代表ならよっぽど点につながるような気がするんですがねえ。
さて、W杯前の親善試合ラッシュも一段落し、あとは大会の開幕を待つだけの状況になってますが、昨日は録画してあったNHKによる「ワールドカップが生んだ絆『本田圭佑 フェンローからの応援歌』」を見ていました。
フェンロでは今でも本田を英雄視していて、今でもスタジアムには本田の名前が書かれた日章旗が弾幕に張られ、本田グッズがショップで売れ続け、子供は本田にあこがれてサッカーをプレイし、本田が飼っていた柴犬をわざわざ取り寄せてペットにしている人がいて、挙句の果てにCSKAモスクワからの8億の移籍金でスタジアムを建てる予定で、クラブの会長やサポーターはケイスケ・ホンダ・スタジアムという名前にする事を希望しているなど、思わず「やらせでないの?」と言いたくなるぐらいに持ち上げられすぎてましたね(笑)。
ただ、オランダに限らず欧州の街というものは、一部の大都市を除けば本当に街の規模が小さくて、30分も歩けば街の端から端まで横断できてしまうようなところがほとんどで、そういう場所で見慣れない東洋人がチームのキャプテンになって2部とは言えMVPとクラブ優勝に導く活躍を見せたのだから、そのインパクトは我々が想像する以上に大きかったのは確かでしょう。
何より、オランダのひなびた地方都市と日本が、1人のサッカー選手によって深い結びつきが生まれるという事が嬉しいですよね。水野や平山、大久保と「失敗」が続いた事で、とやかく移籍のリスクを喧伝される事が多い海外移籍ですが、いったん成功すれば自分のレベルや所得のアップ以上に、周囲を含めてもたらされる効果というものが非常に大きいという一例ですよね。
しかし、今や実業家として慈善事業を隠れ蓑にして小金を稼いでいる旅人君にも、ペルージャの人々に愛された時代があったのだと思うと、時の移ろいの速さというか、諸行無常を感じてしまいますなあ・・・(苦笑)