「白旗何本要りますか?」国際親善試合 オランダ-ガーナ(4-1)

昨日は鳩山総理が辞任を表明したニュースで世間は持ちきりとなり、Twitterのタイムラインもその話題一色になってましたね。
個人的にはあまり政治の話を公の場でするのは好きじゃないので、その事自体についてのコメントを書くつもりはありませんが、鳩山さんがやって来た事と、岡田監督がやって来た事に妙な一致感があって、やっぱり何かしらトップがやる事というのは、その社会の鏡になっているんだなと思わざるを得ませんでした。
具体的に言えば、

  • グローバルなビジョンや俯瞰能力を持たず、連立維持や選挙対策(スポンサー、協会の意向)といった内向きの理由で運営の方向性が決まってしまう。
  • 日本の置かれた状況を客観的に見ることなく、「最低でも県外(接近・展開・連続)」といった甘い言葉で期待を持たせて時間を浪費した挙句、辺野古案(普通のゾーンディフェンス)に戻って皆を失望させる。
  • 「友愛(大脳皮質)」といった、謎なスピリチュアルキーワードを振りかざして周囲をポカーンとさせる。
  • それらについて、自分なら出来ると根拠の無い一人称視点で突っ走ってしまった。

という感じですが、少し岡ちゃん擁護をすると、ハトポッポに比べると、まだ岡ちゃんは学習能力があって責任転嫁が少なく、ちゃんと地球人に見えるってところでしょうか(笑)。
 
 
 
閑話休題。
 
 
 
で、ここからは、いつもの不人気シリーズ(笑)である対戦相手の親善試合戦評だが、今回はオランダ対ガーナ。
ロッベン、ファンボメル、スナイデル抜きでもメキシコを一蹴したオランダは、ロッベンを欠いても残りの2人でさらにパワーアップして、まさにガーナを子ども扱いする内容で圧勝。いや、こりゃ日本はどうあがいても勝てないってば。
何しろ、ただでさえ正確で早い中距離パスを繰り出してボールを圧倒的に支配するのに、そこでスナイデルのアイデア、変化が加わる事で緩急が付き、スナイデルにボールが行った瞬間のファンペルシを始めとする前線のスピードアップにガーナは全く付いていく事ができず、スナイデルが退いてもファン・デル・ファールトがまたキレキレで、これでロッベンがまだ来るのですか、勘弁してくださいと土下座したくなるぐらいの圧倒的な攻撃力であった。
なので、オランダは全く問題なくグループリーグを1位で駆け上がるだろうが、優勝するかという部分については微妙な部分がある。
中盤のクリエイターとしてスナイデルとファン・デル・ファールトという2枚が揃うのは非常な強みだが、メキシコ戦でもガーナ戦でも、気を抜いて若干ポゼッションが弱まった瞬間に、集中力を欠いたプレイを見せて失点してしまっており、ブラジルやアルゼンチン、スペインといったポゼッション能力ではオランダに引けを取らないチームに対して受けに回ると、案外脆さを見せてしまうのでは無いかと思う。
そしてもう一つは、前線に絶対的な高さを持った選手がいない事。もしオランダが先制されて、終盤まで点が取れずにパワープレイとなった場合、最も身長が高いのがファンボメルの187cmという高さでは、ドイツなどの高さ自慢のチームに対してはさすがに弱いのではないだろうか。
グループリーグ楽勝後の落とし穴については、日本がACLで散々苦い経験をした事でもあるが、今年は珍しく内紛の噂が無いオランダだけに、優勝の期待がかかるところではあるがどうだろう。