「戦う前から白旗で」国際親善試合 オランダ-メキシコ(2-1)

日本が属するグループの大本命と見られているオランダが、点差こそ最小ではあったが後半はほぼ流していたような感じで、内容的にはメキシコ相手に余裕の勝利というところか。
オランダはCLの関係でロッベン、スナイデル、ファンボメルが欠場していたが、それでも早くて正確なパスをビシビシと通してポゼッションでメキシコを圧倒し、ファンペルシの裏を取る動きにクロスをピシリと合わせて前半のうちに2点を軽々奪ってしまう強さを見せ付けた。
これが本番になるとロッベンとスナイデルが出て来るわけだから、ラインを上げるとこの試合のメキシコみたいに一発のパスで裏を取られるし、ラインを下げたらロッベンにサイドを切り裂かれ、何とかボールを跳ね返してもスナイデルにミドルをズドン、というイメージがありありと想像出来ちゃうよね(苦笑)。
グループリーグの戦略的には、カメルーン戦で勝ち点3を取ってオランダ戦はサブ主体にした捨て試合にして、最終戦のデンマークに総力を挙げるというのが理想だけど、岡田ジャパンがオランダ相手にも勝ち点を取らなければならない状況になる可能性は非常に高いので、何とかドローぐらいには収められる対策を考えないといけない。
日経のサイトで「データスタジアム」の森本美行氏が、昨年のオランダとの親善試合を分析した興味深いデータがあるが、このやり方でたとえ日本が先制したとしても、おそらく最後まで持ち堪えるのは不可能だろう。
最低限でも前半の内は、それこそインテルがやったように「15m」の2ラインゾーンを組んで相手のシュートミスが続く事を願って耐え切り、後半のある時間帯でハエサッカーを発動させてセットプレイでも何でもいいから1点をもぎ取り、残り時間はどんどんフレッシュな選手を投入して前線でのプレスを維持し、ゾーンが下がり過ぎないように堪える方法しかないように思う。
でもまあ、きっと玉砕するんだろうな(笑)。とりあえず、長友だけはロッベン封じにそこそこ活躍してもらって、株を上げてから欧州へ移籍して欲しいね。