ドイツの分厚い壁に挑む香川

私にしては珍しく、今日3度目のエントリーですが、やっぱりこの話題を本田の戦評に混ぜるわけにはいかないですからね(笑)。
【10/05/11】香川真司選手の移籍について
私もこれを聞いたときにはTwitterで流してしまいましたが、当然そんな事をしたのは私だけではなく、いろんなところでRTの嵐が起こって、一時は公式サイトがパンクする事態になってしまっていて、これもTwitter時代の現われなんだろうなと思ってしまいました。
とまれ、これで香川は8万人収容のスタジアムを持つブンデスリーガの名門、かつリーガでも随一の人気とサポーターの熱さを誇るクラブへの移籍となったわけですが、本人の実績からするステップアップ度合いではアーセナルの稲本や、フェイエノールトの小野、セルティックの水野に匹敵するぐらいのハードルであるのも事実で、このまま素直にもろ手を挙げて万歳と言うわけにはいきません。
まず大きな前提としてあるのは、香川がクロップ監督に望まれて獲得されたかどうかという点。今までの海外移籍で日本人が失敗しているパターンは、だいたいマーケティング目的でクラブ側が独断で取ってしまった場合ですよね。逆に監督の意思で取ったなら、それは監督自身の責任問題にもなるので、本腰を入れて使わざるを得なくなります。そうなれば、ドルトムントの監督は指導力に定評のあるクロップなので、おそらく水野のような事態にはならないはずです。
もしクラブ主導の獲得であったならば、これはかなり厳しい見通しになってはしまいますが、もしダメそうな場合には良い代理人が第2、第3の道を見つけておいてくれる事を願っておくしかないですね・・・
あとは得点と言う結果ですが、ブンデスでそれを得るためには、まずデカくて重い相手のフィジカルプレッシャーに負けないボディバランス、キープ力、体の当て方などをマスターしなければなりません。J1レベルでさえヨロヨロしている香川には厳しい道のりではありますが、それさえ克服してしまえば、アジリティではドイツDFには余裕で勝てるので、もはや成功は約束されたものでしょう。
どちらにしても、すぐにスタメンと言う事にはならないと思いますが、まずはシーズンオフにじっくりとドイツで闘える体作りに励んで欲しいところですね。