「本田はこの夏にも移籍する?」ロシア・プレミアリーグ CSKAモスクワ-テレク・グロズヌイ(4-1)

W杯メンバー選出が決まった直後の試合なので、本田は入れ込みすぎで攻撃参加ばかりやってるのかと思ったら、どうやら確信犯だったようで(苦笑)。
その分、試合で他の選手がうまくカバーしてちゃんと戦術的に機能していれば問題は無かったのかもしれないが、特に前半のCSKAは4-2-3-1というフォーメーションでありながら、クラシッチは怪我したくないのかコンディションの問題なのか、緩いドリブルをしてはわざと倒れるだけでさっぱり役に立たず、ジャゴエフと本田は前に行ったきりで戻ってこず、DFラインは低いまんまでバイタルに広大なスペースを作ってしまい、事実上の4-1-5というフォーメーションになっており、相手にまともな決定力があれば3点は入っていた酷い内容だった。
しかし後半になるとテレク・グロズヌイの足が一気にパタリと止まってしまい、CSKAの2列目を全くマーキング出来なくなってサクサクとCSKAが17分までに4点を奪ってそこで結果は決まり。前半は無駄で危険なボールキープで穴になっていたオディアが先制の弾丸ミドルシュートやアシスト、果ては一発レッドという活躍ぶりが目立っただけで、ぶっちゃけレベルが高いとは言えない内容に終始してしまった。
それにしても、本田の確信犯は全くもって日本人らしくない徹底振りで、パスを出したら即座に前線まで上がり、ボールを奪われても守備に戻る事をせず、よほど右ウイングのマルク・ゴンサレスのほうが守備のカバーに奔走していたぐらいで、規律を重視する監督であれば間違いなくこの先は完全に出番を奪われてしまうぐらいの命令無視っぷりだった(苦笑)。
確かに無気力プレイのクラシッチや、2点を取ったとは言え終始DFの裏狙いだけでおいしいとこ取りをしていたジャゴエフに比べると、この試合で本田が彼らより攻撃で貢献してなかったとは言えないが、某国代表を見ても分かるとおり(笑)実力だけで物事が決まるわけではないのが組織と言うもので、さすがにそれを分かってないほど本田が無謀であるはずは無いだろうから、もしかするとシーズン終了後のオファー話が届いているが故の強気なのかもしれない。
とは言え、次節のルビン・カザン戦で致命的なプレイをしてしまったら、自身のキャリアにも傷が付く可能性も出て来るので、W杯まではきちんとレギュラーで出ると割り切ってオイタはストップしておいて、次はしっかりチームの役割を果たして欲しいところだね。