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「サッカーはメンタルゲーム」ACL2010グループH サンフレッチェ広島-浦項スティーラーズ(4-3)

浦項が1位抜け争いでプレッシャーがかかっているのに対し、広島は失うものが全く無い気楽な立場だったとは言え、グループリーグで最初からこういう試合が出来ていれば、と思わざるを得ない気持ちのよい内容だった。
グループリーグ序盤では、中盤にパスを出すのでさえ足を止めておっかなびっくりだった広島の選手が、この試合では少しでも前にスペースがあればドリブル、思い切りの良い縦パスとサイドをからめて2~3人目の動きを交え、急造チームゆえの守備連携にこそミスが多発して3点を奪われてしまったが、前半に関してはどっちが上位だか分からないほどに広島が浦項を圧倒していた。
後半になって、浦項もお兄さんそっくりのオリヴェイラ監督に発破をかけられたか、それまでとは全く違うフィジカルの優位性を生かした強引な攻めで広島から2点を奪って同点にまで追いついたが、広島も気持ちを切らさずに最後まで運動量を切らさず攻守に積極的な姿勢を見せたことが、後半36分のPKにつながったと言える。
そのPKで、広島はまたも佐藤がちょんと蹴って後ろから走りこんだ槙野がインサイドで流し込むトリックプレイを見せて話題になったけど、あれなら普通に蹴ったほうが確実だと思うのは私だけだろうか(笑)。
これで広島のACL初陣は終了したが、後半3戦を3勝で折り返したこの経験を来年に活かせないのは非常にもったいない。レギュラーから7人を変えた急造チームがこれだけやれるのは、広島というチームのポテンシャルの高さを物語っている証拠でもある。現在、リーグは現在6位で3位まで勝ち点4とチャンスは十分にあるので、是非来年の切符をもぎりとって欲しいところである。

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