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「順位の差は明快」J1第7節 ガンバ大阪-清水エスパルス(1-1)

今期の試合を見ずにカード名を見ただけなら、ガンバのほうが上位らしく攻めて、清水は固く守って・・・といった展開を想像してしまうだろうが、実際は首位と下位という現在の順位が示すとおりの展開になってしまった。
ガンバは宇佐美と大塚の2トップに、二川がトップ下の3-5-2という布陣を敷き、前半こそ若手2トップが何度も中盤に顔を出して高い技術でボールを保持し、3バックも積極的な押し上げでポゼッションを若干優位に保てることができ、40分にはボスナーのファールによって得たPKを明神が決めて先制したところまでは良かったのだが、後半になると突然ガス切れして清水にやられ放題。
まず2トップが動けないので前線でボールが全く収まらず、そうなるとDFラインもサイドも上げられない5バックになって中盤を清水に支配され、前半はそれほど攻撃に貢献できなかった小野がバイタルエリアに何度も入り込むようになり、そこから縦横無尽にパスを出され、藤ヶ谷の好セーブとゴールポストに何度も助けられ、よくドローで終わる事が出来たなというぐらいに一方的だった。
清水は、今までは中盤にパサーがおらずに攻撃の展開が一本調子になりがちな欠点を抱えていたが、小野の加入によってそれが一気に解消されて攻め切るサッカーが出来るようになったのが大きいね。他にも、プレッシングの口火を切るようなアタックやタックルを見せるなど、攻守両面に渡って清水の完全な中心になっている感じ。運動量も一時よりは明らかに上がっていて、不調の中村や遠藤を代表で使うぐらいならよっぽど小野のほうが・・・とつい思ってしまうぐらいの出来だった(笑)。
ガンバはACLの影響が大きかったのだとは思うけど、それにしてもガス欠が早すぎたねえ。まあ今の野戦病院状態で好調の清水相手に勝ち点1なら良しとしないとね。今月中に誰かが復帰するという事は無いみたいだし、当面はとにかく辛抱というところか。

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