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「ノーガードを促すジャッジ」J1第2節 名古屋-川崎(2-3)

確かにエキサイティングな試合ではあったけど、ACLでの日本勢の苦戦、特に守備の厳しさの不足に危機感を持っている身としては何とも脱力感を感じてしまう試合だったなと。
共に4-3-3というバルサ風攻撃布陣を敷き、サイドからスピーディーに攻める事を目指している両チームだったが、さすがに1ボランチが稲本と吉村では器が違い、稲本が読みの高さと当たりの強さを見せて名古屋の中盤での突破を許さなかったのに対し、名古屋はDFラインがそれほど高くないのもあって空いたスペースに対して明らかに守備の頭数が足らず、最後の部分でDFが体で止めざるを得なくなり、それが序盤のFKからの2失点につながってしまった。
とは言え、闘莉王の1点目のファールは相手が上手かったにせよ、2点目はプレミアではまずファールを取ってもらえないような競り合いだったので叩かれるには気の毒かと。それ以外にも主審は終始イエローカード連発で、これなら誰にも厳しく当たりに行けなくなるし、手を使う事に厳しくなった判定に加えて、ボディコンタクトまでもが従来のJリーグと同じ基準では、ますますアジアや世界に対して当たり負けしてしまうサッカーになると思うのだが・・・その辺どうなんすか、原さん
川崎は名古屋のサイドが強いのもあって、この試合ではSBの上がりが自重されてACLのようなカウンター放題にはならなかったが、やはり後半になると急激に運動量が落ちてしまい、同点にされた後はほぼ名古屋のサンドバッグ状態になってしまったのはいただけなかった。Jではテセのフィジカルも生きるし、ACLのような大崩れは無いだろうが、動きが良いうちに点が入らないと今後も苦労しそうな感じである。
名古屋は後半の猛攻を含めて少なくとも5回の決定的なチャンスはあったのだが、川島の好セーブに全て阻まれてしまったのが運の尽きだった。ボランチの問題は後半から出場したダニルソン次第だろうが、まだまだ連携も判断もミスが多くて確実性に欠ける様子。頼みの楢崎も、1点目のおかしな反応を見てもどこか覇気が無くて精彩を欠いていた様子だったね。ただ、金崎を中心としたサイド攻撃から高さを活かした破壊力はやはり強力で、今後も他のチームにとって脅威になるのは確実だろう。

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