「誰もがかつて通った道」ACL2010グループH 浦項スティーラーズ-サンフレッチェ広島(2-1)

ネットでは広島がボロカスに叩かれていたので、どんなに凄い試合をしていたのかと思ったんだけど、いざ見てみたら韓国ホームでの試合としては想定内という感じだったね。
確かに内容はやられっぱなしだったけど、アウェイで一応終盤に追いついて勝ち点1を取れるチャンスがあったのだから、そんなに恥じる必要はないと思う。ただ、ロスタイムのあの西川の飛び出しは全く不要だったけどね・・・
広島の敗因はある意味はっきりしていて、中盤の選手がビルドアップからボールをもらう時の瞬間を狙って浦項の選手が当たりに来るため、バランスを崩してボールを何度も失ううちに、ミスをしないようにしないようにと無理なペースの判断とプレイになってしまって、それがさらにミスを誘発するという悪循環。
でも、それは日本のテクニシャンチームが海外勢と対戦した時に必ず待ち受ける踏み絵みたいなもので、ACL王者として知られるガンバが、2006年に初参戦したときは1位抜けのみのレギュレーションでグループ3位に終わる惨敗で、その年のA3チャンピオンズカップでは現代に0-6で敗れるという恥辱を味わっている。そして今期2連勝の鹿島に至っては、何と2003年はグループリーグ0勝1分2敗の最下位になっているのだ。
Jリーグではファールの基準が厳しく、アタックよりもリトリートする守備が主流なので、代表に選ばれでもしなければこういうサッカーに慣れる機会が無いのだから、逆にこれを自分の成長の糧と考えられるかどうかが重要なのだと思う。アデレードも強いだろうし、今期の広島はコテンパンにやられて終わるだけかもしれないが、是非これをACL出場権獲得のモチベーションにしてもらいたいものだ。