「勝てなかったと見るか負けなかったと見るか」ACL2010グループG ガンバ大阪-河南建業(1-1)

ガンバは11人で引きこもる河南相手に19本のシュートを放ちながらPKによる1点のみと、決定力が無かったゆえのドローと見られがちなスタッツだったが、個人的にはよくこれで負けなかったなという内容だったように思う。
Jリーグの開幕でも状態の悪さが目に付いたガンバだったが、この試合では何人か先発を交代させた効果が全く見られず、先発に復帰したペドロ・ジュニオールとチョジェジンは前線の蓋となってスペースメイクが出来ずに二川が埋没、遠藤は亡霊のように存在感無く中盤の底に張り付いたままで、サイドに飛び出しての早い崩しがほとんど出せず、岡田ジャパンのように相手の守備が揃ってからチンタラサイドチェンジをしてアリバイクロスを上げてみたり、無理な中央突破を試みては河南に跳ね返されるループが延々と続いてしまっていた。
ただ、河南が最初からハイペースのプレスをかけてくれたので、ガンバがPKで同点に追いついてからはひたすら引きこもって守るだけになってしまったので、ポゼッションで圧倒して相手を走らせているはずなのに先にバテてしまったガンバにとっては、あまりカウンターの脅威に晒されなかったのはラッキーだったと言える。
後半からは仕上がりが遅れていたゼ・カルロスが入ったが、チェイシングなどのチームプレイを厭わないところは好感が持てたが、当然コンビという面ではまだまだなので、FWの組み合わせが確定するにはまだまだ時間がかかりそう。そして左サイドでは下平が先発したが非常にミスが多く、安田に交代したらさらにミスが増えたというオチ(苦笑)。つーか、ガンバは何でFWに平井や宇佐美を使わないのかねえ。西野監督は日本人が嫌いなんだろうか?
まあ、ホームで勝ちを逃したのは痛いけれど、河南はホームでアームド・フォーシーズ相手にスコアレスドローに終わっているし、この試合でもさほど攻撃力に脅威は感じられなかったので、これからアームド・フォーシーズ相手の2連戦でガンバが取りこぼさなければ、2位以上の通過にはそれほど問題は無いだろう。今のガンバは、とにかく相手の事よりも自分たちの事を考えないとなあ。