「こちらも悩みは多い」ドイツ・ブンデスリーガ第18節 シュツットガルト-ヴォルフスブルク(3-1)

と言うわけで、早速長谷部の試合を見てみることに(笑)。
前期にマイスターシャーレを獲得、そのまま有力選手を残留させて万全の体制で臨んだヴォルフスブルクだったが、ウインターブレイクまでで8位と低迷。この試合も、それを実証する低調な内容に終始してしまった。
ヴォルフスブルクは試合開始直後にGWと1対2になる超決定機を作ったのだが、ここまで5点しか取れていないグラフィチが中途半端なプレイでチャンスを逃してしまうと、あとは終始シュツットガルトにボールを支配され、単純なマークミスから2失点を奪われるという体たらく。
その大きな原因は、アウェイとは言えDFラインがあまりに引き過ぎてしまっている事で、中盤とFWとの距離が開いているので攻撃が単発になり、特にルマン時代からマークに弱いグラフィチが全くボールに絡めず、昨シーズンよりも2トップがボールに触る回数が圧倒的に減ってしまい、それにつれて決定機の数が激減している。これでは、昨シーズン得点ランク1位と2位のコンビと言えど、得点は難しい。
実際は守備うんぬんよりも、全体的な規律と責任感がマガト時代に比べて明らかに落ちているところなんだけどね・・・
長谷部も仕事のほとんどは、サイドでのコンビ攻撃を仕掛けてくる相手のカバーリングに忙殺されてしまっている状態で、一度だけ自慢のアーリークロスが前線にぴたりとあった場面があったが、攻撃らしい攻撃はそれぐらいで、この攻撃への貢献度では2-1になってからの交代はやむをえない。守備でも単にマークするだけじゃなくてボールを奪うタックルも欲しかった。
まあ、それでも中村よりはチームがはるかにマシな状態だけど(苦笑)、こういう時だからこそ個人の能力が問われるわけであって、逆にレベルアップのチャンスと捉えて積極的にチャレンジして欲しいところだね。