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「決定力は全世界共通の課題」欧州CLグループD FCポルト-チェルシー(0-1)

既に両チーム共に決勝トーナメント進出を決め、グループ1位と2位を争うだけの試合になったせいで、互いにメンバーをベストから若干ターンオーバーしたラインナップになり、あまり熱気を感じない淡々とした流れの試合になってしまった。
特にチェルシーは引き分けでもOKという立場で、ドログバ・バラック・デコが怪我明けでの出場とあって、パスコースを作るような大きな動きが選手に感じられず、ポルトのミスを待って少ない人数でカウンターを仕掛けるだけのまったりとした攻めに終始。ドログバよりもアネルカの奮闘が目立つというチェルシーにしては珍しいパターンになっていた。
ポルトはホームだし出来れば1位で進出したいという思惑があるので、チェルシーよりもラインを上げてカウンターの時にも人数をかけて攻撃をしていたが、前半にあった決定機はことごとくバーに嫌われたりギリギリ枠を外れたりで、いかにもポルトガルらしい決定力不足を見せ付けてしまった。
後半になるとポルトはフッキを投入して勝負を仕掛け、フッキも1対1での強さを見せて前線に起点が作れるようになり、さらにポルトがチェルシーを押し込む展開になるが、そんな中でもきっちり勝ちを物にしてしまうのがビッグクラブの強さで、そこまで枠内シュートがわずか1本だったチェルシーが、後半3分にカウンターからのクロスに対してポルトのDFとGKがお見合いするミスを犯し、その隙間にアネルカが飛び込んで先制点を挙げてしまう。
フッキも至近距離からシュートするチャンスを2度ほど得はしたが、どちらもきちんとヒットせずにチェルシーからゴールを奪う事ができず、いかにも消化不良の敗戦。17本あった枠内シュートが1点でも決まっていれば全く違う展開になっただろうが、日本もビックリな決定力不足ではどうしようもないよね。
さてCLも次はいよいよグループリーグ最終戦。長谷部のヴォルフスブルクはCSKAモスクワと勝ち点が並んでのマンU戦になるが、モスクワとの当該得失点差で同勝ち点では上位が決まっているので、勝てば文句なしに決勝トーナメント突破、引き分け以下の場合はモスクワがベジクタシュとの試合で引き分け以下で終わる事が条件になる。
マンUがなんとホームでベジクタシュに敗れて勝ち点7にとどまり、ヴォルフスブルクとの試合で2点差以上つくと2位通過の可能性が出てきてしまって本気で来ざるを得ないだけに、厳しい状況ではあるが何とか残って欲しいところだね。

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