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「互いに半歩前進?」J1第32節 山形-大宮(0-0)

13位と15位同士、いつものJ1なら残留争いの逆天王山として激しい試合になるはずの対戦だったが、今年に限っては2チームの降格が早々に決まり、16位の柏とは3試合を残して勝ち点が7と6という差がついていたので、とにかくどちらも負けずに勝ち点を少しでも積み重ねる事が第一となる固いサッカーで90分が過ぎてしまった。
とにかく両チーム共に4-4-2のコンパクトな2ライン守備が徹底され、SBは滅多に上がらないし中盤がFWを追い越すようなことも無く、攻撃はロングボールやアーリークロスが中心の手数をかけない攻めという事で、たまにゴール前までボールが行くことはあっても、常に守備陣が攻撃陣の人数を上回っている状態で、当然守備の集中力も互いに高いので安易なミスが見られることも無く、エンターテイメントとは恐ろしくかけ離れた試合になってしまった。
それでも、勝ち点では山形に1劣っている大宮のほうがどちらかと言うと攻撃では積極性があり、この試合で唯一の決定機と呼べた前半の石原によるヘディングは山形GK清水に阻まれ、後半にはそれまで温存していたラファエルと藤本を投入し、疲れでスペースが出来始めた中で攻勢を強めたが、最後まで山形の堅守を崩すことは出来なかった。
これで山形と大宮は勝ち点38と37に伸ばしたが、柏は新潟に勝ったので勝ち点33となって残留確定はお預け。特に大宮は次に柏との直接対決が待ち構えており、最終節も失うものが何も無くなって川崎に勝つなどのびのびプレイしている大分が相手だけに、ここで負けてしまうと一気に暗雲が立ち込めてくるかもしれないね。

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