「どっちが優勝争い?」J1第31節 柏-清水(5-0)

いや~、こういう試合内容っては、セリエAの試合を見なくなってからは完全にご無沙汰だったんだけど、まさかJリーグの首位争いと残留争いのチーム同士、それも順位とは反対の形で見る事になろうとは全く想像できなかったよね(笑)。
一言で言うなら「圧殺」。
イタリアのビッグクラブが、ホームでプロヴィンチアを葬り去る時にこういう試合を良く見た。つまり、マイボールの時にはDFラインがハーフウェイの中に入るまで高く上がり、全員で相手に息をつかせぬプレスをかけ、苦し紛れに出される縦パスをことごとくカットして二次攻撃。
清水は柏の勢いが衰えた前半終わりごろには少し盛り返しはしたものの、後半はまた同じように柏の勢いに飲まれてしまい、後半も守備に走り回らされた挙句、先に柏よりペースが落ちてしまい、試合の最後10分には糸が切れたかのように2失点を追加、0-5という大惨敗に終わってしまった。
清水は青山と岩下の2名、そして兵働がいなかったという厳しい状態ではあったにせよ、ここはホームのサポーターの熱気にも後押しされた、柏の鬼気迫るプレイを褒めざるを得ない。つーか、こんなJでは滅多に見られないぐらいの試合が出来るのに、何でほぼ降格決定の勝ち点なの?と問い詰めたくなるよね(笑)。まあ、フランサがいなかったり、不調だったりするとこの内容が一気に変わってしまうのは簡単に想像が出来るんだけど。
柏はこのプレイが残り3試合も出来るようであれば勝ち点9プラスは間違いないし、そうなると勝ち点6差・得失点9差の大宮がもし1勝2敗で終わったとしても、柏が1試合3点差以上を積み重ねていけば逆転が可能になる。とこう書いても厳しい状況には変わりないけど、たとえ降格したとしても終盤を調子よく終わるかどうかで選手の残留意欲は大きく変わってくるはず。さて、果たして奇跡は起こるのか。