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「明確なアキレス腱」J1第27節 浦和-横浜Fマリノス(1-2)

2失点とも、闘莉王と鈴木の単純なミスからだっただけに、浦和にとってはもったいない敗戦ではあったが、内容からすると妥当な結果と言わざるを得ないのは確かだろう。
何度も書いているように、今年の浦和の弱点は実にはっきりしていて、まず1つは中盤のパス展開力。鈴木はもともとそういう選手じゃないし、阿部も技術はあるのに相変わらず視野が狭い。なのでポンテが下がってパスを展開しないといけないわけで、1点目のポンテのキープから始まったエジミウソンの攻撃はスムーズで見事だったが、ポンテに見せ場があったのはそこぐらいで、彼の不調が明確にチームの出来に影響を与えている。
そしてもう1つは持続性と運動量。この試合でも後半は完全に浦和の布陣が間延びしてしまい、何度も横浜のカウンターを食らう始末。それにパスの展開力が不足している分、しっかり守備を固めた横浜の布陣をサイドチェンジでずらしたり、相手の穴を素早く攻略する事が出来ないために、いくら前線に人数をかけてボールを持っても、高さのある横浜守備陣の前になかなか得点につながりそうなチャンスが作れない。
梅崎も対面の小宮山にがっちり抑えられていたし、怪我から復帰した山田直もまだまだベストの出来からは程遠く、とりあえず試合に出てミスをしてみましたという感じで、若手も沈没と踏んだり蹴ったり。
まあ中盤の展開力が不足しているチームが引き気味の相手に勝つには、絶対的な高さか前線のスピードが必要なんだけど、今の浦和にはどちらも欠けているのだから厳しいよね。でもFマリノスが良い試合をしたのは事実。狩野や渡邉といった若手もすっかり安定したプレイぶりだし、坂田も復調してきたようで登り調子。10月の上位との対戦をうまく乗り切りたいところだね。

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