「フッキ健在」欧州CLグループD チェルシー-ポルト(1-0)

アンチェロッティが監督に就任してからリーグ戦で5連勝と絶好調のチェルシーだったが、CLホーム開幕戦ではポルトに対してかろうじて辛勝という冴えないスタートになった。
チェルシーは昨季のバルセロナ戦での暴言によりドログバが出場停止で、2トップはアネルカとカルーという組み合わせになったのだが、アネルカもカルーもポストプレイはいまいちで、エシエンが何度も楔のパスを入れようとするのだが、雨で滑るピッチ状態もあって上手く前線にボールが収まらず、バラックやランパートもポルトの忠実なマーキングにあってなかなか中央でフリーにさせてもらえていなかった。
ポルトはヴェルディや川崎で活躍していたフッキを1トップにした4-5-1で、後ろの9人が低目のゾーンを形作り、チェルシーの楔のパスを狙うと、屈強なチェルシーDFにもフィジカルで負けないフッキを起点にコレクティブで危険なカウンターを何度も繰り出していた。ポルトのシュートは残念ながらチェフにことごとく阻まれてしまっていたが、決定的なチャンスの数だけで言えばチェルシーには決して劣っていなかった。
コンディション不良でミスが多い、こういった試合を決定してしまうのはやはりセットプレイかミスがらみで、チェルシーは後半開始直後にGKからのボールをカルーがアネルカにスクリーンパスをしようとしたボールがポルトのDFに当たり、アネルカのシュートは一旦はGKの足に阻まれたものの、こぼれ球を再びアネルカがゴールに上手くコントロールして先制点を挙げ、チェルシーは後半終わり20分間のポルトの猛攻を何とかしのぎきってまずはホームで1勝を挙げた。
素直な感想としては・・・フッキ頑張ってるなあと(笑)。もとからフィジカルが強い選手だったけど、欧州でも難なく通用してたのが凄いなと。1トップだと強引なシュートに持って行ってもそれほど非難される事もないだろうし、今のポルトでの働きは適材適所のようで何より。今はJから中東がお決まりのコースになっちゃったけど、もっとJと欧州との行き来が活発になって欲しいところだね。