「下りゴール連戦」ツール・ド・フランス2009第8・第9ステージ

超級山岳を登った後の長い下りゴールって、平地で最後に軽い登りでゴールするステージよりも面白くないと思うのは私だけでしょうか(笑)。
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アスタナがステージを優勝することよりも、完全に総合争いに関わる選手を押さえ込むことに専念しているおかげで、この2ステージではエヴァンスが逃げに乗ったり、アンディ・シュレックやエヴァンスが登りで一度アタックを仕掛けてみたぐらいで、総合争いではほとんど動きはありませんでしたね。
せっかくの山岳なんだからライバルももっとアタックすればいいのにと思ってしまいますが、下りゴールだと登りで引き離しても、よほどアシストが前にたくさんいるか、アスタナのアシストが皆遅れてコンタドールやランスが丸裸状態になってるかでもしなければタイム差をつけるのはかなり困難で、両方の条件とも縁遠い現状ではいかんともし難いのは事実なんですけどね。
しかしマイヨジョーヌ以外の各賞のジャージでは、マイヨヴェールは第8ステージで逃げ集団に乗ってスプリントポイントを稼いだフースホフトがカヴェンディッシュを逆転、カヴェンディッシュはマイヨヴェール争いには白旗を揚げているそうなので、ボーネンの不調を考えれば、リタイアさえしなければ早くもフースホフトで確定状態。
そして山岳賞はピレネーに入って本格的な争いが始まり、第7ステージのアルカリスでステージ優勝と山岳賞を同時ゲットしたフェイユに動きがなく、ピレネーの連戦でともに逃げに残ったエゴイ・マルチネスがまずはトップに。2位のケルヌや、第9ステージで惜しくも勝利を逃したペッリツォッティも山岳賞を狙うことを公言しており、アルプスでの熱い戦いが見られそう。
日本人の新城・別府コンビは、この2ステージは仲良くグルペット(登りの不得意な選手が集団でタイムアウトしないペースでゆっくり登る集団)でゴール。二人とも疲れや落車の影響で大変な様子だが、ここから休養日を挟んだ1週間は、6ステージのうち4つが平坦ステージ。体力をしっかり温存して、是非逃げ集団でまた暴れて欲しいところですな。