「マイケル・ジャクソン死去」ACLベスト16 鹿島-FCソウル(2-2PK4-5)

試合と関係ない副題を書くなって(笑)。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000502-sanspo-ent
いやしかし、MJと言えば今でこそ気持ち悪い幼児趣味のおじさんという事になっちゃってますが、私のような年代の人間にとっては青春時代の当時世界一のスーパースターで、街頭やラジオで彼の曲を聴かない日は無かったぐらいに世界を席巻していたミュージシャンだっただけに、本当に残念な事です。謹んでご冥福をお祈りします。
さて、気持ちを切り替えて本題の鹿島がPKでソウルに敗れた試合のほうを。
ま、一言で言ってしまえば、良くも悪くも鹿島らしい試合だったのかなと。
ここで何度も書いているように、鹿島のサッカーは長い時間をかけて作られた各選手の共通意識とコンビネーションによるバランスと連動性で成り立っているサッカーなので、経験した事が無い相手や審判に当たってしまうと、修正もチームの共通意識の柔軟性に頼らざるを得ないという短所がある。
これがJリーグであれば、相手の選手も審判も鹿島にとっては良く分かっているだけに、各人がそれぞれどういう対処をすればチームがうまく回るのかが経験として浸透しているので安定した力を見せることが出来るわけで、小笠原が2枚目のイエローカードをもらってしまった手を使ったファールも、イタリアでは当然のやり方だし、Jでも得点機会阻止の場面でなければ、足で行った激しいタックルよりも悪質性が無いと見られてカードがめったに出ないやり方だったが、イングランドの流れを汲むオーストラリア人の審判には「足でのタックルよりもアンフェア」と取られてしまったのだろう。
それまでの鹿島は、ややソウルの早い攻撃にてこずってはいたが、各選手のポジションバランスを崩さずにサイドチェンジをうまく使ってパスを散らせており、ガンバ戦前半の川崎や名古屋に比べて、1失点目の内田と岩政の連係ミスを除けばそれほど危うい場面は多くなかっただけに、返す返すも悔やまれる退場劇だった。
Jリーグ王者としての早期敗退は非常に残念ではあるが、ブラジル式は相手を研究してその都度戦術的に対策するというサッカーではないだけに、総合的に他を圧する力を身につけないと、今後もACLでは苦戦を免れないかもしれないが、あえて鹿島にはそういう道のりで王者を目指すやり方を貫いてもらいたいとも思う。