ツール・ド・スイス2009

ドーフィネに引き続いてJSPORTSで生中継されているツール・ド・スイスですが、もちろんこちらも序盤の展開を飛ばしながらですがしっかりチェックしています。
ドーフィネのほうは、コースがTTと本格山岳という組み合わせで、ツールと同じコースを通っているのとエヴァンスとコンタドールというツールの本命が出ていた事もあって、どことなくピリピリした雰囲気が流れていたのですが、スイスは結構逃げがやすやすと決まっているし、スイス特有ののどかな風景も相まって、あまりレースに緊張感が無い感じですね。
5ステージを経過した現在はヴァリャベッチがトップで、クロイツィガーやクレーデン、キルシェン、カルペツといったグランツール総合争いの常連もきっちり上位につけてますが、トニ・マルティンやラーションといった成長株も出てきているのが新鮮ですよね。
しかしそれよりも驚きなのがカンチェラーラの大活躍ですよ。初日のプロローグを圧倒的な強さで制しただけでなく、あの筋肉量の多い体で第5ステージの山岳も2位でゴールしてトップから14秒差の3位につけているのだからビックリです。
スイスのコースは最後に強烈な山岳があるというよりも、平均的に山が散りばめられている感じなので、最終ステージに38.5kmの個人TTを残している事を考えれば、カンチェラーラの総合優勝はかなり目があると見ていいのではないでしょうか。
逆に心配なのがシュレク兄弟。第4ステージまで2位と好調だったアンディが第5ステージで1分遅れ、フランクも弟と仲良く総合でほぼ1分遅れの状態で、あまり調子が上向いているようには思えません。ツールの山岳でコンタドールに対抗できそうなのは彼らぐらいだと思っているので、是非調子を整えて本番に臨んでほしいところです。
とりあえず今晩と明日の晩に待っている山岳頂上ゴールでの行方に注目したいところですな。