ドーフィネ・リベレ2009

と言うわけで、昨日はカタール戦に向けて特に入れ込むということはもちろん無く、ツール・ド・フランスに向けての前哨戦という位置づけの自転車レース、ドーフィネ・リベレを3ステージ分はしょって見ていました。
ツールの前哨戦といえば、今まではツール・ド・スイスのほうをJSPORTSでは中継していたのですが、ツール本番のコースを実際に走るドーフィネのほうに本命選手が出る場合が多く、こちらを放送してくれるのは大変嬉しいですね。しかも、スイスの代わりにドーフィネというわけじゃなくて、両方生中継をすると言うのだから最近のJSPORTSの自転車レースに対する力の入れようは凄いです。
それだけ、自転車レースに興味を持つ人が増えてきているのだと思いますが、映像なんかNHKのツール総集編でしか見られなかった時代から自転車レースファンだった私にとっては、何とも微妙な気分になってしまいます。
いや、もちろん映像がたくさん見られるのは嬉しいのですが、こと自転車競技の広がりという点を考えた場合、日本はまだまだ自転車競技と言えば競輪という認識が強いし(若いときにロードレーサーに乗ってたら親に競輪選手にでもなるのかと言われました(笑))、自転車ロードの国際的な強化は企業頼み、そして都市間ロードレースも日本では北海道でしか実現しておらず、環境という面ではサッカーとは比較にならないぐらいに貧弱です。
今年のドーフィネでは新城選手が頑張ってますが、これから自転車レースを見てプロにあこがれる若い人たちのために、もっともっと警察や行政を含めて、自転車レースというものに対する理解と支援を得られるようになって行かないといけないと思いますね。
あ、肝心のレースですが初日のTTでエヴァンスが凄い走りを見せて、コンタドールも8秒差で2位につける等、今年のツール大本命が実に順調です。特にエヴァンスは今までもオールラウンダーとしてはゴツい体型ではありましたが、今年はさらに筋骨隆々になっていて、確かにTTでは速かったけれどもこれが山岳での走りにどう影響するのかが注目されるところです。