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「強風の中で見えた差」J2第20節 水戸-甲府(0-1)

かなりの強風が吹きすさぶひたちなかで行われた試合だったが、それだけにシーズンから好調を維持する甲府と、序盤の好スタートから調子が落ち始めている水戸との差が浮き彫りになった内容だった。
前半は風上に立ったホームの水戸が、風を利用したロングパスで甲府を押し込むが、甲府が徐々にサイドへのパスを起点にマラニョンや森田のキープでポゼッションを上げて行きセカンドボールを拾い始めると、37分にカウンターからマラニョンのクロスを金が決めて先制。
後半はリードされた状況で風下に回ってしまった水戸は、トップにいい形でボールが入らずにパスミスを連発、甲府は簡単に水戸ゴール近くまで侵入するが、決定的な場面までにはなかなか至らない。最後は互いに運動量が落ちて中盤が間延びし、最後に水戸はセットプレイからビッグチャンスを作るがこれも決められず、試合はそのまま0-1で終了。
やはり悪環境になればなるほど、チームよりも個人の能力が頼りになって来るのは先日のウズベキスタン戦でも痛感したことだが、マラニョンという攻撃の柱がいる甲府と、そこまでの個人力を持つ選手がおらず、怪我人も多く抱えてしまった水戸とは点差以上に大きな差があったと言えるだろう。
甲府はこれでとうとう自動昇格の3位まで勝ち点差2まで近づいて来た。J2はセレッソ、仙台、湘南、そして甲府が抜け出しつつあるが、札幌やヴェルディも自力はあるので、まだまだ一波乱も二波乱もありそうだ。

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