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ジロ・デ・イタリア2009 第16ステージ

第16ステージは、237kmの長丁場の中に1級山岳が2つ、そして超級山岳の頂上ゴールという今年のジロ最大の難関ステージだったので、昨日はこちらを観戦。
最後のモンテ・ペトラーノまで総合争いに動きは無く、その最後の登りで今までどこにいたんだ?というぐらい存在感が薄かったサストレが見事な単独スパートを決めてそのまま逃げ切りました。
この日、総合争いから大きく遅れたのはロジャースとライプハイマー。もともと登りよりもTTが得意なロジャースはともかくとして、ライプハイマーが遅れたのはアスタナにとって大きな誤算でしたね。ライプハイマーはレース後のインタビューでも相当気落ちしていたそうですが、総合で既に大きく遅れていたとは言え、偉大な選手であるランスに集団から降りてきてもらってアシストを受けながらのゴールは二重の恥辱だった事でしょう。総合から3分21秒差はかなり厳しい状況ですが逆転が不可能なわけではないので、今日の休みで気力を取り戻して欲しいところです。
メンショフ、ディルーカのワンツーはサストレから25秒差遅れのゴールに何とか留めましたが、ゴールスプリントでメンショフがディルーカを交わし、ボーナスタイムを稼げた事は大きいですね。最終ステージローマでのTTではおそらくメンショフにかなわないディルーカに残された時間はあと2つの頂上ゴール。果たしてそこで39秒差を逆転できるのかどうか。
そしてバッソはメンショフらから3秒差でゴールと、得意の山で差を付けることが出来ませんでした。どちらかと言うとジリ足のバッソにとって、今年のジロにスーパークライマーがいないのは痛いですね。もし往年のシモーニのような存在がいれば、その選手について行って連続したハイペースでライバルを振り切る事が出来るのですが、今のバッソに単独で逃げを決められる力は無さそうです。ただ、総合で上位にいたチームメイトのペッリツォッティが遅れてしまったので、今後は単独エースという形にはなりそうです。
優勝したサストレは、これで地味に2分19秒差の3位に浮上。彼もそれほどTTでは強くないので、このステージのような力強さを17、19ステージで見せられるかどうか。状況的にはまだまだ厳しいですが、最後まで暴れまわって欲しいところですな。

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