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「浮上のきっかけ」J1第12節 清水-大分(3-1)

結果だけを見れば今期絶不調の大分がまたも敗戦、といった形にはなるのだが、内容的にはむしろ大分のほうが上回っていたと言える。
大分はFWのレギュラーと控えが丸ごと、外国人ボランチコンビも不在と、ほぼ2軍と言っていいメンバーで臨んだが、それでも今までの試合に比べるとプレスが連動しており、確かに経験不足ゆえに単純なミスから早々に2失点してしまったが、1点を返してからの後半は完全に清水を圧倒していた。
それでも個の能力と経験不足で清水に追いつけはしなかったが、このメンバーで辛抱強く内容を向上させていけば、今までは望んでも得られなかった選手層の厚みが手に入るわけで、たとえJ2に落ちて有力選手が流出してしまったとしても、またすぐに復帰する事はそれほど難しくないだろう。クラブは監督解任という阿呆なことはせずに、今はとにかく我慢すべきだ。
清水のほうは、確かに勝ったとはいえ得点は大分のミスに助けられた形であり、組み立てのパスに非常にミスが多くて早いタイミングでなかなかヨンセンまでボールが届かず、そうなると原や岡崎のウイングも高い位置を保てず、とても攻撃が機能しているとは言えない状態だった。もともと中盤の構成力よりもチームとしての形で機能させてきたチームだけに、形にさえなってないのは厳しいと言うしかない。こちらは内容的に、浮上のきっかけが欲しいところだろう。

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