パリ-ルーベ2009

昨日は名古屋対浦和の試合を見ようとテレビをつけたら、ちょうど予約してあった自転車のパリ-ルーベが録画中で、そちらの誘惑に負けてサッカーはパス(笑)。
パリ-ルーベはクラシックの女王、北の地獄と称され、ツール・ド・フランドルと並んで春のワンデイクラシックレースの頂点に位置づけられるレースで、27箇所もの荒れた石畳(パヴェ)を走り抜ける世界一過酷なレース。
フランドルがカペル・ミュールの改修以来パヴェが何となくおとなしくなってしまったのに対し、今年は有名なアーレンベルグのパヴェの路肩が完全に柵で塞がれて選手が石畳を避けられなくなっているなど、こちらはどんどん厳しくなっている感じ。
レースは、フランドルで不完全燃焼だったボーネンが終始先頭を引っ張る積極的な走りでライバル達を次々にふるい落とし、Camphin-en-Pévèleのパヴェで最大のライバルであるポッツアートが落車に巻き込まれて遅れ、Carrefour de l’Arbreでフースホフトもコースアウトしてしまったのを尻目に、単独でグイグイと最後まで力強く逃げ切り、メルクスやモゼールといった過去の偉大な選手に並ぶ3勝目を見事な連覇で成し遂げた。
いや、しかし250km近くを走ってきた選手とは思えない、終盤のボーネンの力強さは、まさに王者と呼ぶのがふさわしい感動的なもの。ボーネン同様に見てる側も若干拍子抜けだったフランドルとは違って、終盤のハイスピードでスリリングな展開は非常に面白く、自転車ファンでなくても楽しめる内容だったと思う。
このレースにも出場した別府選手は、アーレンベルグでメカトラブルに遭って途中でリタイヤした様子。うーん、残念。