「ペラペラの選手層」ACLグループE 名古屋-ニューカッスル・ジェッツ(1-1)

浦和戦を控えたこの試合での先発選手起用やピクシーのコメントからして、今期の名古屋はリーグ戦のほうに重点を移してしまっているようだが、まあそれにしても前半は酷い内容だった。
名古屋は若手の花井がFWの位置に入ったが、全く動き出しが無くて完璧に消えており、ダヴィはオージー相手にほどんどボールがキープ出来ず、当然そうなるとDFも押し上げられない上に、田中・竹内のSBのところにニューカッスルからプレッシャーをかけられて名古屋はミスを連発、GK楢崎がひたすら尻拭いをさせられてしまっていた。
アジアで惨敗していた頃のガンバもそうだけど、体格の良い選手に激しいプレスをかけられると、いつものパス回しが簡単にカットされて大ピンチになり、それに焦って早くパスを出そうとしてそれがまたミスを招くという経験不足ゆえの典型的な悪循環パターンにはまってしまっていた。
後半から玉田が入ってボールを引き出す動きが出始め、ボランチの位置にマギヌンを入れてキープ力と展開力を補強した事でようやくポゼッションを回復することが出来たが、名古屋の深刻な選手層の薄さと、真ん中でチマチマやる事が多いJリーグではなかなか露呈しない、日本のSBのビルドアップ能力の弱さが浮き彫りになった試合だったように思う。
名古屋は一応はまだ首位に立っているが、ホームでより激しいプレスをかけて来るであろう次のニューカッスル戦で、どこまで失点せずに耐えられるか。ここで運良く勝ち点を拾えるようだとピクシーの欲も少しは出てくるかもしれないね(笑)。