2009年3月

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「似たもの同士」J1第2節 浦和-FC東京(3-1)

休日モードだし古い試合だしでごく簡単に。 両方ともSBの高い位置取りとプレッシング、ショートパスを多用するサッカーだけど、コンビネーションが出来ているというよりは、まだまだ戦術的な頭で縛られているという面でも良く似ていて、序盤はともに落ち着かないサッカーのままで1点ずつを取って折り返した。 ところがどうした事か、後半になると一気にFC東京の運動量が落ちて、開始直後にエジミウソンの2点目が決まるとあ […]

「とりあえず一歩前進」ACLグループG 鹿島-上海申花(2-0)

この試合に負けてしまうと崖っぷちに立たされるところだった鹿島だったが、ようやく初勝利を挙げて一息といったところ。 とは言え、内容は決して楽勝というわけではなかった。鹿島はパク、小笠原、大迫の3人を先発として入れ替える決断をしたが、パクは期待通りの守備力を見せはしたものの、小笠原はまだ判断やパス精度にブレがあり、大迫は動き出しやポストプレイの確実性がほとんど無くて試合から消えっぱなしで、序盤は完全に […]

「北京の術中にはまる」ACLグループE 名古屋-北京国安(0-0)

今日2試合目のレポートなのでごく簡単に。 ガンバの試合の後に名古屋の試合を見ると、選手やボールの動き方が直線的で全然違うのにまず笑ってしまった。 名古屋は徹底してサイドにボールを集め、ボールが詰まると中央や逆サイドにサイドチェンジをして組み立てなおすサッカーなのだが、鹿島もそうなんだけど、こういうサッカーだと1対1やフィジカルで個々の選手が勝てないと、かなりフラストレーションが溜まる展開になってし […]

「正直言ってラッキー」ACLグループF FCソウル-ガンバ大阪(2-4)

FCソウルはギュネス監督がさすがの手腕を見せ、非常にコンパクトな布陣でラインの押し上げも高く、相変わらずフィジカルとスピードに優れた若手選手を効果的に配し、モダンで強力なチームを作り上げて来た。 ガンバは、特に前半は審判の判定がかなりホーム寄りで、フィジカルコンタクトでほとんどファールを取られ無かった事と、中盤での激しいプレッシャーの前に、持ち前の細かいパス交換がことごとくカットされ、幸いにも確変 […]

「まだまだこれから」J2第2節 東京V-C大阪(1-2)

セレッソが、結果はもちろんボールポゼッションでも決定機でもヴェルディを大きく上回った勝利だったが、ヴェルディにも確かな光明が見られた内容だった。 横浜FC時代には手堅いサッカーを見せていた高木監督らしく、4-5-1で中盤を厚くしたコンパクトなゾーンディフェンスを敷き、セレッソの楔を入れるパスに対して激しくチャージしてセレッソの攻撃スピードを遅らせ、ヴェルディは後半の途中まではセレッソを苦しめるサッ […]

「共通意識の差」J1第2節 神戸-川崎(2-1)

土日はとあるイベントに忙殺されていて、今日は疲労感で一杯なので簡単に。 神戸はまだまだチームの形が出来上がっておらず、川崎は相変わらず外人3人と後ろが分断されたサッカーで質的な面では物足りない部分があった試合だったが、神戸が体が重そうだったボッティに変えて河本をSBに入れるというカイオマジックが当たったのに対し、川崎は先制しながらも守備のミスで逆転負けと明暗を分けた結果となった。 今まで文字通り神 […]

「とりあえずは磐石」ACLグループF ガンバ大阪-山東(3-0)

前年のACL王者であるガンバは、試合経過を全く書く必要が無いぐらいに圧倒したポゼッションで山東を一蹴、ホームで順調なスタートを切った。 鹿島が対戦した水原と比べると山東のチーム力は数段落ちるとは言え、やはりガンバサッカーのアジアに対する相性の良さというものを見せ付けられた形になってしまった。 鹿島のサッカーが、ポジションをチェンジしつつも全体的には4-4-2のバランスを崩さずSBのオーバーラップが […]

「熟成ゆえの弱み」ACLグループG 水原-鹿島(4-1)

シーズンの最初で好調なスタートを切った鹿島だったが、またしても国際試合に弱いと言う欠点をさらけ出す羽目になってしまった。 とは言え、序盤の鹿島のサッカーは悪くなかった。韓国デフォルトのハイプレスに対して短いパスで苦しそうに逃げのボールを回していた名古屋とは違い、選手を1人飛ばした大きなパス回しと積極的なスペースへの飛び出しで水原のペースに持ち込ませず、いつもの成熟した試合運びを見せていた。 が、前 […]

「今年はうっちゃりがカラーなのか?」ACLグループE 蔚山-名古屋(1-3)

ACL初陣の名古屋がアウェイで幸先の良い快勝を挙げた試合だったが、内容からすると良く逆転できたなという感想を持たざるを得なかった。 特に前半の名古屋は酷い有様で、最初のシュートこそ奪ったものの、その後は蔚山のプレッシャーと鋭い出足の前にビルドアップがままならず、中盤にボールを出しては奪われてDFラインが上がった後ろのスペースへとボールを出され、そのせいで徐々に名古屋のDFラインも上がれなくなり、つ […]

「浦和と同じ悩み」J1第1節 磐田-山形(2-6)

開幕前は降格筆頭と目され、事実私もそのように書いてしまった山形が、何と初戦で6点を挙げての大勝を収めたという事で驚きの的になった試合だったが、改めて試合を見てみると、鹿島対浦和と同じく現時点でのチームの完成度が如実に表れてしまった内容だった。 磐田はフォーメーションを4バックに変更し、早いタイミングで上がるサイドにフィードをつなげて起点を作ろうという意識は見られたのだが、まだまだ中でポストプレイを […]