スコットランド・プレミアリーグ第27節 セルティック-セントミレン(7-0)

ここ最近はいまいち調子と結果が出ておらず、レンジャーズに得失点差で首位を奪われてしまったセルティックだが、この試合では一気に点差を縮める大勝を収めた。
セントミレンが前半のうちにPKを与える一発レッドを犯したのも大きな理由だが、この試合でのセルティックの攻め方が今までとは一味違い、クロサスを中心に前線に素早くクサビを入れる縦に早い攻撃を仕掛けた事によって、早い時間帯に相手のプレッシャーを弱められるようになった事が大きかった。
今までのセルティックは、相手の勢いを何とかしのいで後半に攻め勝つパターンだったのだが、主力のフェネホール・オフ・ヘッセリンクやマクギーディに昨シーズンまでの勢いが無く、押し込みながらも得点を奪えないうちに攻め疲れて勝ち点を失うパターンが多かっただけに、この快勝は大きな価値があったといえる。
中村のハットトリックについても、中村自身の調子が上向いていた事はもちろんだが、相手のプレッシャーが緩いためにSBのヒンケルが非常に高い位置取りを取ることが出来たために、中村も中に入ってプレイする回数が増えた事でゴール前に詰めやすかったという点が大きく、セルティックがこういう試合を続けられるようになれば、彼の得点ももっと増える事だろう。
ただ、フェネホール・オフ・ヘッセリンクはこの試合でもPKを始めとして何度もあった決定機を決められず、マクギーディも昨年のようなクロスの精度がまだ出せていないのは気がかりな点。来期の中村との契約が、CLへの出場権を失うとかなり厳しい事になるのは確実なので、Fマリファンには悪いが是非首位で終わって中村を悩ませる事になってもらいたいね。