欧州CLベスト16第1レグ レアル・マドリー-リバプール(0-1)

まあ、正にこれぞリバプールサッカーの真骨頂と言うべき結果と内容だったね。
リーグ戦では往々にしてバランスを崩した守備を見せてしまう事が多いリバプールだけど、何故かCLになるとプレミアよりもスローな展開にうまくスタイルがはまるのか、この試合でも8人で構成する2ラインのゾーンをきめ細かくそして大胆に上げ下げし、マドリーにボール支配はされても危険な場面は作らせず、序盤の2つのピンチ以外は完璧に好調のラウルを押さえ込んで見せた。
そしてトーレスとカイトを軸にしたカウンターでマドリーの守備を脅かし、セットプレイからきっちりとアウェイゴールを取っての勝利と、ベニテス監督にとってはあまりに出来すぎでかえって怖く感じているのではなかろうか(笑)。
緻密でコンパクトな守備には個人の高い能力が一番ものを言うのだが、レアルの2トップはどちらもポストプレイや空中戦には向いておらず、マルセロは全くの役立たずで、唯一ロッベンだけが時々リバプールの守備を切り裂いていたが、終始孤立してミドルシュートを打って見せるのが精一杯だった。
リバプールの策に手も足も出ずホームで無様な敗戦を喫してしまったレアルだが、逆転は難しいにせよせめて欧州王者の国のリーグである意地を見せて欲しいところだ。