イタリア・セリエA第24節 インテル-ACミラン(2-1)

しかしイブラヒモビッチとアドリアーノという2トップは反則だよね。多分アジアだったら中盤要らなくて彼らにロングボールを放り込んでるだけで勝てるのは間違い無いよね(笑)。
インテルの1点目は、確かにアドリアーノの手ディングだったとは言え(笑)マルディーニがアドリアーノを見失ったのが原因だったし、2点目はカラーゼがイブラヒモビッチに完全に競り負けて落とされたボールにスタンコビッチが詰めて決めたものだし、その他の場面でも何度も彼らの個人技とフィジカルでミランはピンチを量産してしまい、ミランのCBがインテルのFWに対して完敗したのが結果に直結してしまったと言える。
ミランはカカーが欠場してパトの1トップにロナウジーニョとベッカムが並ぶ布陣を敷いたのだが、今まではピルロからだけだったパス展開がベッカムとロナウジーニョを加えた3人に増えた事によって、パトのスピード溢れる飛び出しと、ザンブロッタやヤンクロフスキの積極的なオーバーラップに合わせた大きな展開を中心に厚みのある攻撃を見せていたが、いかんせんロナウジーニョもベッカムもボールを持ってナンボのプレイヤーであって、点で合わせられる選手が中に少なかったのが非常にもったいなかった。
ミランは後半13分にピッポを入れて2トップ気味の布陣に変えて、インテルがペースを落として引き気味になってから彼が2度ほど鋭い飛び出しで決定機を作っていただけに、アウェイという事で最初の守備的な布陣は仕方ないにしても、前半だけで2失点を喫してしまったのは誤算だっただろう。
とは言え、パトは恐ろしくキレキレでこの日はメッシに劣らないほどの驚異的なパフォーマンスを見せ、ロナウジーニョはオフザボールはともかくとしてボールを持たせたらドリブルで1対1を無効化して確実にピンポイントのパスを通すしで、後ろの選手の老朽化が改善されれば欧州の覇権を取り戻す事は、そう難しくないように思う。
インテルは選手層が選手層だけに、ちゃんとチームとしてまとまれば強いのは当たり前だが、マンUあたりと比べるとまだまだ選手の献身性や90分通しての調子の持続性にムラがあるだけに、CL決勝トーナメント1回戦では、早めに世界最強2トップにボールを集めて先制点を奪いたいところだろう。いや、この対戦は本当に楽しみだね。