「ディエゴ・マラドーナの真実~天才マラドーナの光と影~」

昨日はミラノダービーを見るつもりでHDRをつけたら、放送が今日だったのをすっかり勘違いしていて、HDRにはアニメチャンネルの番組が録画されていました(笑)。なので、フジ739で録っていた「ディエゴ・マラドーナの真実~天才マラドーナの光と影~」という番組を見ていました。
これは文字通りマラドーナの半生をドキュメンタリー方式で振り返ったもので、ボカに入団してからバルサ、ナポリでの活躍、W杯の神の手ゴール、コカイン問題、ドーピングといったあまりにも有名な栄光と転落劇については今更感がありましたが、少年時代のリフティングシーンや、あの有名な相手サポーターが投げたオレンジでリフティングをした場面のような貴重な映像もあってなかなか楽しめました。
それにしても何回見ても衝撃を受けるのはマラドーナのテクニックで、どんなスピードのドリブルでも常にボールは子犬のようにマラドーナの左足にまとわりつき、1対1で待ち構える相手の重心移動を完璧に読みきって鮮やかに逆を突いて抜き去る技術は、ペレやロマーリオ、ジダン、メッシといったテクニックの天才の中でも、やはり頭一つ抜け出ている感がありますね。
ボールタッチだけなら小野や前田も悪くない線にあると思うのですが、そこから自在に方向を変えられる瞬発力とボディバランスはどうやっても日本人には無理だと痛感させられます。まあ、今から考えるとマラドーナの全盛時代のあの筋肉隆々の姿はなんかケミカルな匂いを感じてしまいますがね・・・
最近は事ある毎にスター不在が叫ばれている日本のサッカー界ですが、マスコミが作り上げただけのスターはもちろん勘弁の一言である事には変わらないものの、こんな番組を見るとマラドーナのような本物のスターなら出て欲しいなと思わざるを得ませんなあ。