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スコットランド・プレミアリーグ インヴァネスCT-セルティック(0-0)

セルティックはスコティッシュ・リーグカップのダンディー戦に続いて、またもスコアレスドロー。
とは言え、セルティックが物凄く悪かったというわけではなく、この試合はとにかくインヴァネスの運動量と集中力が凄まじかった。インヴァネスは連敗後に監督が交代し、新しい選手を獲得してのホーム戦だったために、異常なほどのモチベーションで試合に臨んでいた。
前半の45分は、完全にピッチ上のどこでも数的優位状態で、セルティックの選手は1秒もボールを持つ事が出来ずに相手に囲まれ、仕方なくロングボールに頼るものの先発のサマラスに切れが無く、セカンドボールをことごとく拾われて相手陣内でパスを回すような時間はほとんど与えられなかった。
ようやく後半も15分を過ぎるとインヴァネスのペースが落ちてセルティックがボールを回し始めたが、それでもクロスやセットプレイに対するインヴァネスの集中力は全く落ちず、こぼれ球に鋭く反応して二次攻撃を許さず、試合終了間際には逆に再びセルティックを押し戻すぐらいの勢いだった。
そんなサッカーでは中村が役に立つはずも無く、1度ゴール前でボレーシュートを放った場面が目立ったぐらいで、この日は後半19分でお役御免。カップ戦で120分間戦っていただけに、この後にオーストラリア戦が控えている日本にとってはある意味嬉しい交代だった(笑)。
オージー戦で、日本がインヴァネスのように最初からエンジン全開サッカーをやるのはコンディション的にもリスクマネージメント面でも無理がありすぎるが、走れなくなってもこぼれ球に対する集中力やフィジカルアタックに気を抜かないインヴァネスの姿勢は十二分に見習うべきものがある。
華麗でも楽しくなくてもいいから、日本には魂を感じられる戦いを見せてもらいたいものだ。

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