クラブW杯 アデレード-ワイタケレ(2-1)、ガンバ戦の展望

昨日は今度こそ入れ替え戦の録画を見る予定だったけど、CWCが始まっているのに気付いて、どうしてもアデレードの出来が気になってしまったのでこちらを観戦。
が、試合を見始めてすぐに「やっぱやめときゃ良かったかな」と後悔(笑)。
オールアマチュアのワイタケレは、とにかく自陣に選手を固めてひたすら引きこもるだけのサッカーで、カウンターになりそうな場面でもアバウトなロングボールをほとんどカットされるだけで全くアデレードの脅威にはならず、ひたすらアデレードが一方的に攻めるだけの展開になってしまう。
が、アデレードも左SBのジャミーソンを中心にサイドの深い位置までは攻め込めるのだが、フィジカルと高さだけを見ればアデレード以上のワイタケレ守備陣にことごとく跳ね返され、ワイタケレGKギレスビーが当たっていたのもあって、点がいつでも取れそうなんだけどなかなか取れないもどかしい状況が続く。
そんな中で、35分にようやくワイタケレが得たFKにアデレードGKガレコビッチとワイタケレの選手が交錯、こぼれ球を押し込まれて何とワイタケレが先制してしまうが、逆に4分後にはCKからアデレードが追いついて試合はイーブンに。このあたりでようやくこちらも観戦気分が湧いてきた(笑)。
後半になると多少ワイタケレに自信が出たのか少しずつワイタケレが攻めに出る場面が増えていくが、同時にスペースも生まれてしまうのでアデレードの攻撃もスムーズになってしまう。そして83分にまたもFKからドッドがワイタケレのマークを外してニアに飛び込み、頭で合わせてやっとこさリードを奪う。その後はワイタケレもさすがに2度のラッキーは無く、一応順当にアデレードが勝ち上がった。
次に対戦するガンバとしては、このアデレードの苦戦にますます楽勝ムードが持ち上がってくるかもしれないが、ワイタケレはフィジカルと高さという面ではアデレードの強みが生きない相手であり、名手ガレコビッチが2度もハイボールの処理をミスするぐらいに強烈だった、まるでラグビーのハイパント争いのようなセットプレイのシーンを見ても、アデレードがガンバの選手を潰す覚悟でガツガツと来られたら、ガンバのペースを乱されて一気にモメンタムを持っていかれてしまう可能性は決して低くないだろう。
決勝でのアデレードは、鹿島に完勝した余裕や大舞台での経験不足もあってか、鹿島に対する戦い振りとはガラッと変わった中途半端なサッカーだったが、今度は徹底したフィジカルプレスでガンバのパスを寸断し、カウンターからクロスやセットプレイで高さを生かす戦いをして来るはずだ。
ガンバとしては、常にリスク管理の共通理解を徹底し、大きく蹴るところは蹴る、つなぐ時は確実につないでミスをしないプレイをする事が重要。攻守のポイントとしては、切れとスピードを持つジャミーソンがいるアデレードの左サイド。ここで主導権をガンバが握る事が出来れば、ぐっと展開は有利になって来る。
ま、何にせよマンUばかりを見て油断せず、しっかりとコンディションと整えて出てきて欲しい。