ツエーゲン金沢が空中分解?

(注:以下の内容はあくまで伝聞に基づくものという事で了承願います)
とタイトルに書いたのは、そのまんまのフレーズでうちのサイトを検索してきた人がいたからです。個人的に他意はないのであしからず(笑)。しかし、そんな記事を過去に書いたはずは無いんだけどなあ・・・
そのツエーゲンの状況について、蹴閑ガゼッタ北信越リーグ専属特派員(嘘)のびりけんさんから報告が。

前回のメールではお見苦しいところが多々あり失礼しました。
既報の通り町田、長崎、ホンダロックがJFL行きを決めました。彼らと戦うチームを応援するはずだった休暇は、昼行灯みたいになった相方をよそに北九州土産の風邪の治療に費やしました。特にロックは全社でも地域決勝でも勝っているだけにタラレバは尽きず…ゴホゴホ
さて、今回のメールは負け惜しみのためではなく、北信越リーグに起きた悪いニュースをお知らせするためのものです。
ともにJを目指すライバルであり、今季リーグ3位に終わったツエーゲン金沢。石川県出身者を中心とした育成路線への切り替えとあう名の規模縮小。ツエーゲンは一昨年、金沢FCを母体に元Jをかき集め、また無謀とも思える計画を立て話題になったチームです。しかし結果は出ず、さらなる補強と高額な入場料を取る冒険は目論みが外れ、早々と終戦。長野や松本が地域決勝の準備を進める頃、監督辞任、選手解雇、主力は自ら去る…と、内側から壊れていきました。
サポーターは今失意の中にあるだろうけど、あえて言葉をかけるなら、チームがなくなるわけじゃないだろ、と。石川からJを、の夢は遠退いたかもしれないけど、クラブは残る。Jを目指さないからサポ辞めるようなら、それまでのこと。
さて、私らに話を戻すと、繰り返された石川の悲劇からなにか学ぶとすれば、やはり裾野をどう広げるか。長野であれば市外から来るお客さん、松本は腰の重い行政。この景気の中、地域興しでもあるサッカーチーム作りを進めるために、関係者でもない我々にできることは何か。時間が余ってしまったことで考えることができました。
とりあえず私らのチームに言いたいのは、あせるな、合併するな、どうせ上がるなら一緒に。たぶんそれがJFL、そしてJへの近道です。
これで今年の報告は終わりです。来年も新潟国体を控えたJSCと1枠を競い、地域決勝でも加古川、沖縄かりゆし、讃岐、盛岡、山口、矢崎らと戦うことになる長野と松本。道程は相変わらず遠いけど、それでも一歩を踏み出さないことには。一年間、拙文におつきあいくださってありがとうございました。

Jクラスの選手や監督を連れてきて戦力で一気に勝ちあがるという方法は一見簡単なように見えますが、北信越のような短期のリーグではチーム作りに費やせる時間が取れず、そこで勝ちぬけても地域決勝という超短期決戦では運とコンディションに振り回されるわけで、今のレギュレーション下では非常にバクチ的な方法でもあるんですよね。
それよりも、レノファ山口のように低予算のアマチュアでも一貫性のある戦術と適材適所の選手起用をすれば地域決勝の予選リーグを勝ち抜けるわけで、地域でJを目指しているチームにとっては、山口の躍進は考え方を変える良い機会になったのではないかと思います。
岐阜は前者の方法論をJ2でも継続した結果、経営危機で選手大量放出の憂き目にあってますし、クラブが消えてしまっては元も子もないわけで、支援の薄い地域クラブの場合は、焦ることなく身の丈で精一杯出来ることをやるしかないんでしょうね。